日本学術振興会

科研費に関する学術システム研究センターの役割と業務

※センター研究員は、審査・採択そのものには関わりません。

審査委員候補者の選考・候補者案の作成

 学術システム研究センターでは、本会内に構築した審査委員候補者データベースを活用し、学術システム研究センター研究員の専門的見地により審査委員候補者案を作成しています。

学術システム研究センターにおける審査委員候補者の選考数

約8,000名

具体的な作業内容

 年度当初に、審査区分ごとに、研究員(複数)が専門的見地から、適切な審査委員候補者(新規及び補欠)を日本学術振興会審査委員候補者データベース登録者より選考します。なお、審査区分ごとに割り当てられる担当研究員は必ず複数(2~7名)となっており、候補者案作成の際も、担当研究員における合議が必須となっています。作成された候補者案は、専門調査班の合議により確定、さらに主任研究員会議にて最終調整を行っています。

審査会の議事進行

科研費における審査会に出席し、以下の役割を果たします。

①小委員会の議事進行(審査委員である幹事が実施する合議審査の進行を除く。)
②各審査委員の審査状況の確認(書面審査の審査結果を含む。)
③合議前の幹事との進行打ち合わせ
④意見交換時の対応

科研費審査の検証

 学術システム研究センターにおいては、審査の質を高めるため、審査終了後、審査の検証を行い、その結果を翌年度以降の審査委員の選考に適切に反映しています。

具体的な作業内容

審査区分ごとに、複数の研究員を割り当て、専門的見地から、審査内容一つ一つについて下記のように検証を行います。

(1)審査結果の内容について、審査の公正性の観点から、利益誘導の有無や、審査規定(ルール)に基づいた審査の実施状況等について検証を行う。
(2)各専門調査班会議において、検証結果を合議する。
(3)各専門調査班での検証結果について、主任研究員会議において検討、対応等を決定する。

審査基準・公募要領の見直し

毎年、専門調査班会議及び主任研究員会議にて審査基準及び翌年度公募要領等を検討し、見直しを行います。また、審査資料等の改善についても助言・提案等をします。