学術システム研究センター

主な業務

※センター研究員は、審査・採択そのものには関わりません。

研究費の助成(科研費等)

科学研究費助成事業

科研費審査に係る年間を通じての業務

第1段審査委員及び第2段審査委員候補者の選考・候補者案の作成

従来、科研費の審査委員は、日本学術会議から推薦された候補者の中から選考を行ってきましたが、平成15年2月26日の総合科学技術会議の意見具申「日本学術会議の在り方について」において「現行の日本学術会議が行っている科学研究費補助金の審査員の推薦については、見直す必要がある。」との指摘を受け、現在では、振興会内に構築した審査委員候補者データベースを活用し、学術システム研究センター研究員の専門的見地により審査委員候補者案を作成しています。作成された候補者案にもとづき、日本学術振興会科学研究費助成事業審査委員選考会にて審議を行い、審査委員を決定します。

学術システム研究センターにおける審査委員候補者の選考数

①第1段審査委員(書面審査)候補者の選考(細目毎4名~6名:約5,000名)
②第2段審査委員(合議審査)候補者の選考(分科毎2名~18名:約1,000名)

具体的な作業内容

年度当初に、専門分野によって割り当てられる担当分科細目ごとに、研究員(複数)が専門的見地から、適切な審査委員候補者(新規及び補欠)をデータベース登録者(約65,000人、平成24年1月現在)より選考します。なお、分科細目ごとに割り当てられる担当研究員は必ず複数(2~3名)となっており、候補者案作成の際も、担当研究員における合議が必須となっています。作成された候補者案は、専門調査班の合議により確定、さらに主任研究員会議にて最終調整を行っています。

また、審査委員の選考は、下記の点に配慮して行うこととなっています。

  • (1)科学研究費助成事業の制度を理解し、かつ当該学術分野に精通し、公正で十分な評価能力を有する者であること。
  • (2)大学教授又は准教授相当の識見を有する者であること。ただし、当該専門の事項に関し特に優秀と認められる場合には、講師又は助教相当の職にある者を選考することができる。
  • (3)精力的に研究活動に従事している者であれば、年齢は問わないものとするが、選考する審査委員の年齢構成を考慮しつつ、若手研究者の積極的登用に配慮すること。
  • (4)相当数の女性研究者を加えることに配慮すること。
  • (5)公私立大学、独立行政法人及び民間企業等の研究者の選考にも配慮すること。
  • (6)審査委員を選考するに際しては、特に、以下の点に注意すること。
    • ①同一の研究課題を個別に審査する審査委員は、同一の研究機関に所属する者でないこと。
    • ②各小委員会の構成は、同一の研究機関に所属する者の割合が1/3を超えないこと。
    • ③科学研究費委員会の複数の専門分野及び小委員会の審査委員を兼ねないようにすること。
    • ④審査委員の関連細目及びキーワードのバランスが適切なものとなるようにすること。
    • ⑤任期を終えた審査委員は連続して選考しないこと。ただし、真にやむを得ないと判断される場合は、連続して選考することができる。
    • ⑥各小委員会において分担して同一の研究課題を審査する審査委員が2人である場合には、前任者と同一の研究機関に所属する者は選考しないこと。
    • ⑦不正行為を行った者や過去に適正さを欠く審査をしたと判断される者は選考しないこと。

審査会の議事進行

科研費における審査会に出席し、以下の役割を果たします。

  • ①小委員会の議事進行(審査委員である幹事が実施する合議審査の進行を除く。)
  • ②各審査委員の審査状況の確認(書面審査の審査結果を含む。)
  • ③合議前の幹事との進行打ち合わせ
  • ④意見交換時の対応

科研費審査の検証

科研費における配分審査は、専門的見地から第1段審査(書面審査)と第2段審査(合議審査)の2段階で行われますが、審査の質を高めていくことが大変重要となっており、学術システム研究センターにおいては、審査終了後、審査の検証を行い、その結果を翌年度の審査委員の選考に適切に反映しています。更に、検証結果に基づき、第2段審査(合議審査)に有意義な審査意見を付していただいた審査委員を表彰しています。

具体的な作業内容

割り当てられた担当分科細目ごとに、研究員(複数)が専門的見地から、審査内容一つ一つについて下記のように検証を行います。

  • (1)第1段審査(書面審査)に不備もしくは明らかに利益誘導が行われている等、問題があったと思われる審査委員及び第2段審査(合議審査)において、不適切な審査を行おうとした審査委員を特定する。
  • (2)第2段審査(合議審査)に有意義なコメントを記載した審査委員を選定する。
  • (3)各専門調査班会議において、検証結果を合議する。
  • (4)各専門調査班での検証結果について、主任研究員会議において検討、対応等を決定する。

審査委員の表彰

審査基準・公募要領の見直し

毎年、専門調査班会議及び主任研究員会議にて審査基準及び翌年度公募要領等を検討し、見直しを行います。また、審査資料等の改善についても助言・提案等をします。

ひらめき☆ときめきサイエンス事業への出席

科研費の研究成果の社会還元・普及事業である小・中学・高校生対象の体験型プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」に出席し、「出席プログラム報告書」を作成します。その上で、よく工夫されたプログラムをホームページ上に紹介しています。

「科研費NEWS」への執筆候補者の推薦

科研費により支援した研究活動の最近の研究成果を分かりやすく紹介するニュースレター「科研費NEWS」の執筆候補者の推薦を行っています。

「系・分野・分科細目表」の見直し

平成25年度公募から適用する「系・分野・分科・細目表」の改正に向けての検討を行っています。専門調査班ごと、専門領域における特性等を鑑み、問題点及び改善案を議論し、主任研究員会議において総括します。検討結果は科学技術・学術審議会に提出し、そこでの審議を経て最終的な決定がされる予定です。