日本学術振興会

特色と活動の紹介

第一線の研究者の意見を反映した事業の運営

第一線の研究者を配置

 大学等で活躍する第一線級の研究者が業務・運営に参画することにより、最新の学術研究の動向や現場の声を事業運営に反映することができます。

研究者の専門的な視点を反映

 人文学、社会科学から自然科学の全分野を各専門分野の特性に対応する9つの専門調査班に区分しています。各専門調査班は、2〜5名の主任研究員と専門の異なる8〜21名の専門研究員で構成されています。

高い透明性・公正性の確保

 研究者の様々な声を業務に反映するために、プログラムオフィサー(主任研究員、専門研究員)の任期は原則3年とし流動性を確保し、各研究領域・分野の新任者は前任者と異なる機関に所属する者とするとともに、機関・地域のバランスや男女比等の多様性に配慮を行い、透明性・公正性を確保しています。
また、プログラムオフィサーは審査・採択そのものには一切かかわらず、厳正で透明性の高い評価システムの確立に寄与しています。

第一線の研究経験を、学術振興に活かすために

よりよい審査制度に向けて、常にすべてを精査しています。

 日本学術振興会では、あらゆる学術分野における独創的・先駆的な研究を支援するため、研究者の協力のもと、ピア・レビュー(専門分野の近い複数の研究者による審査)による研究課題の審査・評価を行っています。
学術システム研究センターでは、第一線級の研究者であるセンター研究員が、ピア・レビュー制度の根幹を支えるため、審査結果の検証にもとづき、本会諸事業の公募要領・審査基準の見直し、適切な審査委員候補者の選考、その他審査・評価体制に関する提案・助言等を行うなど、よりよい審査・評価制度に向けて一貫的・継続的な取組を行っています。また、若手研究者の育成に資するため、日本学術振興会賞の査読及び育志賞の予備選考も実施しています。

詳しくは「主な業務」のページを御覧ください。
ピア・レビューによる研究課題の審査・評価の説明画像

様々な課題についての「議論の場」を設けています。

議論の場
●主任研究員会議
所長、副所長、主任研究員等が一堂に会し、学術的見地及び各専門調査班での議論に基づき本会業務における種々の課題について討議・意見交換を行い、各種事業に対し提案・助言等を行います。また、審査・評価に関する諸業務の実施について具体的検討を行います。

●専門調査班会議
研究者のニーズや専門的な視点を本会事業の実施等に反映させ、より適切な業務運営の実現を図るため、専門分野の同じ主任研究員及び専門研究員が会して、意見交換を行います。また、主任研究員会議での議論に基づき、審査・評価に関する諸業務の実施について具体的検討を行います。

●ワーキンググループ
重要かつ継続的に審議が必要な課題に対して議論を行い、意見を取りまとめ、提言を行います。現在、科学研究費助成事業改善のためのワーキンググループと特別研究員等事業改善のためのワーキンググループが設置されています。

詳しくは「定例会議」のページを御覧ください。

最新の学術研究動向調査を、業務に反映させていきます。

 学術システム研究センターでは、国内外の学術振興方策や各分野の最新の研究動向について調査・分析を行うため、センター研究員を研究担当者として、学術研究動向調査を実施しています。国内外の学会への参加、研究集会の開催、学術研究関係者へのインタビュー等を通じて、各分野における課題の把握や今後の方向性の明確化を図っています。これらの成果は、センター研究員が審査・評価体制に関する提案・助言を行うに際して活用されています。

学術動向調査の報告書等、詳しくは「調査報告等」のページを御覧ください。