お問い合わせ先
独立行政法人 日本学術振興会
国際事業部 研究協力第一課
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-3-1
TEL 03-3263-1944
MAIL fos*jsps.go.jp
(注)メールアドレスは、「@」を「*」に置換しています。
みなさん、初めまして。作家兼コラミスト兼ユーチューバーの高井です。嘘です。いや本も書いているし、ウェブでコラムも書いているし、実際YouTubeにも動画あげてるし、全くの嘘ではないですね。でも国立研究開発法人・海洋研究開発機構の重職が本務の高井研です。
日本学術振興会の国際事業部研究協力第一課なる組織が担当している先端科学(FoS)シンポジウムという事業がありまして、これが「なかなか面白い事業のわりにはそれほど人気とお上の覚えが良くない」ということが長年課題となっているとかいないとか(と勝手に邪推してすみません)。
担当者の方々は、FoS認知度を高めて人気(つまりは本番のシンポジウムの参加者と盛り上がり)を獲得しようとそれはもういろいろ努力を重ねておられます。
っていうか、「まずは日本学術振興会全体に染みついた“文部科学省のイッヌ”根性を払拭するのが一番先じゃね?」といきなりハバネロ200%増量中の辛口発言が口から飛び出しそうになりますが、ソレはソレ、コレはコレ。認知度向上広報策として、「かつてFoSに参加したことある(今はソコソコ)有力に成り上がった研究者にFoSの良さを若手研究者達に大いに宣伝してもらおうじゃないの!」というかなり他力本願寺的戦略の下、FoS同窓会サロン=FoS Clubの結成(https://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos/fos_club.html)、公開シンポジウムの開催(https://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos_open/01.html)、ウェブ上での㊙コラム連載(https://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos/alumni_messages.html)、等が展開されています。
そして「くらえ、我が課の繰り出すFoS広報の新しい試み!」と課長が企画書に承認ハンコを押す度に、なぜかその試金石がワタクシごときにまわってくるのは一体どういうことなんでしょうか?と問い詰めたい気分です。以下にワタクシのFoS広報の試金石ぶりをご覧に入れませう。
「ワタクシ、2010年7月に行われたFoS Clubの最初のミーティングに講演者として呼ばれました」
「ワタクシ、2021年2月に行われた第1回のFoS公開シンポジウムにも講演者として呼ばれました」
研究者というのはもちろん、日々の努力の結晶である研究論文をたくさん書いたり、研究のための資金を申請書を書いて運良く獲得したり、なんとなくSDGsにそこはかとなく貢献したり、幸運に恵まれて○○賞のようなモノを頂いたり、そういうのが仕事であったり、その悦びであったりするわけです。しかし本質的に言ってしまうと、「いわゆるプロフェッショナルというのはお客(お金を出した人)を楽しませてなんぼ」。なにかと集客と盛り上がりが望まれる実験的なイベントに最初にお声かけいただくのはプロフェッショナルとして光栄なことです。ワタクシ、喜んでやらせて頂きました。すばりそうでしょう!
そもそも2003年の第6回日米FoSに、「オマエ何様やねん!」と思わず突っ込まずにいられなかった見ず知らずの入來篤史先生による突然の上から目線の招待メールでスピーカーとして参加することになって以来、毎年毎年「ワイは別に不得意の英語で陰キャっぽい外国人と国際交流なんかしとうないんや!拘束されている時間がもったいないやんけ!」と思いながら、だいたい1/3の確率ぐらい(個人的にはこんなもんです。全部が全部すごいわけではないです。もしかしてアホけ?と思うのもある)で「なにこれヤバ過ぎ」と思わず興奮してしまう講演もしくは人に出会ってしまい、「ついつい翌年の参加を許してしまう流されやすい自分が憎ひ」と思いながら、スピーカー1回(日米)とPGMという名のオーガナイザーを3回(日独2回と日仏1回)、もやってしまったわけです。(ついでに言うと2018-2019年度にはFoS事業委員というのもやりましたンゴ)
「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」。
名作アニメ「フランダースの犬」のネロでなくとも、ワタクシはもう十分FoSには尽くしたとですよ!なのになのに、まだウェブ上での㊙コラム連載までも依頼してくる国際事業部研究協力第一課はもはやバイオハザードのゾンビですかばい!どげんかせんといかん!
しかも㊙コラム連載企画、前回(2019年1月)の連載からめっちゃ期間空いてるやん!絶対、新しく赴任した研究協力第一課長が「キミィ、アレ(コラム連載企画)どうなってるの?評価委員会で怒られるのは課長のボク(鼻の穴膨らむ)だからね!」とか言い出したに決まってるやん!(ここらへんはワタクシ個人の勝手な妄想領域なので研究協力第一課の皆さん怒らないでくださいね)
まあいい。多少はギャラもでるので頑張ろう。
「でもさー、でもさー、もう20人も書いているし、みんな毎回FoSはいいぞ!とか書いているし、これ以上FoSの何を持ち上げろっちゅうねん?」
ほんとにそうなんですよね。もう書くべき事はみんな書いてある。「結構イケてるんじゃね?」と多少なりとも思っている若い研究者はみんなグダグダ言わんと参加しなさいな!FoSの良さは参加すればわかる!コレに尽きる。アントニオ猪木も「(FoSに)迷わず行けよ行けばわかるさ」と言ってます。
【今年はどうやら35年ぶりに日本一になれそうな勢いの我が阪神タイガースの自慢と応援にかこつけてFoSの効能を語ってみた】
もしアナタがスピーカーを依頼されたら:
「それは名誉なことです。少なくともその世代では佐藤輝明(神)クラスの素材型即戦力スターだと期待されています。プレッシャーはあるでしょうが、例え講演の受けが悪くてもそれはアナタが悪いのではなく、選んだPGMとかチェアの責任です。全打席ホームランを狙って強振しましょう!もし横浜スタジアム場外ホームランかっとばしたら(トークがバカウケしてちやほやされたら)、それはアナタの研究者としての輝ける未来の優先チケットです。でも言っとく。調子乗んなよ!」
もしアナタが議論参加者を依頼されたら:
「それも名誉なことです。少なくともその世代では中野拓夢(神)や伊藤将司(神)クラスの即戦力だと期待されています。ひな壇芸人のように議論の中で図々しく自己アピールできる(若手特有の研究成果のジャーナルブランドと数のマウンティングもFoS祭りでは一つの醍醐味!)気概と積極性があれば、スピーカーを凌駕するちやほやを得ることも可能です。時には「その研究のどこが先端なの?」みたいな批判的な攻撃的議論も吹っかけてみましょう。参加者のほとんどはホントに頭がいい人なので、マジで本質的な議論ができて交感神経アゲアゲの快感が得られる可能性があります。もちろん主旨と人間性を間違うと同世代の国内研究業界エスタブリッシュメント軍団から未来永劫アホの烙印が押されます」
もしアナタがチェアを依頼されたら:
「それは名誉なことです。少なくともその世代では大山悠輔(神)、マルテ(神)、サンズ(神)、スアレス(神)、岩崎優(神)、梅野隆太郎(神)、近本光司(神)、糸原健斗(神)クラスの大車輪の活躍を期待されています。プレッシャーもあるでしょうが、チェアとして担当分野の面白さを引き出す出塁・進塁・走塁といった献身的なイントロダクションとここ一番の長打・打点アピールができたのなら、それはアナタのPI研究者としての輝ける未来の優先チケットです。チェアのくせに我田引水ばかりで己のアピール三昧に終始するなら、同世代の国内研究業界エスタブリッシュメント軍団から未来永劫総スカンを食らいます」
もしアナタがPGMを依頼されたら:
「それは名誉なことです。少なくともその世代では金本知憲前監督、矢野燿大監督クラスのスカウト眼力・育成力・マネージメントを期待されています。いろいろ雑用的な仕事も多いですが、PGMとして担当分野のいろんなタイプの研究者の個性や特徴を引き出し、大盛り上がりのセッションを作ることができたのなら、それはアナタの大物研究者としての輝ける未来の優先チケットです。PGMがしょうもないトピックを選んでしまうとその分野全体が同世代の国内研究業界エスタブリッシュメント軍団から舐められます」
ぜひ、これからの阪神タイガースの栄光と、みなさんのFoSでの活躍と研究キャリアの輝かしい未来を願ってやみません。
「えっ?すべて経験したオマエはさぞかし輝かしいキャリアを歩んできたんやろなって?」
なんJ風阪神ファンなら「FoSなんか最初からいらんかったんや!」と言うノリツッコミするところですが、FoSの効能のおかげで、仕事として国立研究開発法人の重職、作家、コラミスト、ユーチューバーもこなしつつ、空いた時間に自分自身の研究テーマもちょっとずつ進めて査読付き主著論文も書く充実した毎日を過ごしてます。ほら、楽しそうでしょ!
【第1回JGFoS (2004) :地球科学/地学/環境セッション(発表者)】 |
【第2回JGFoS (2005)】 |
|
![]() |
||
【第1回JFFoS (2006)に向けたPGM会議(左)】 |
【第1回JFFoS (2006) :地球科学/環境セッション(手前右)】 |
|
![]() |
||
【第1回Open FoS (2020):セッション1・起源の探索(左下)】 |