日本学術振興会

中間評価の概要

評価の目的

本事業における個別の大学評価は、進捗管理と研究力向上のために必要な指導・助言を展開することを目的に実施する。中間評価においては、特に支援期間終了時までの見通しを総合的に評価し助言を行うことで、採択大学の「研究力が向上した10年後の大学ビジョン」(以下「大学ビジョン」という。)実現の推進に資することを目的とする。
 

評価の時期

令和5年度採択大学については令和8年度、令和6年度採択大学については令和9年度に実施する。
 

評価の対象

原則として令和5年度採択大学については事業開始から令和8年6月末日まで、令和6年度採択大学については事業開始から令和9年6月末日までとする。
 

評価体制

地域中核・特色ある研究大学の振興に係る事業推進委員会(以下「事業推進委員会」とする。)において実施する。
 

評価方法

評価は、各大学の取組状況等について、事業推進委員会において、各大学に書面報告を求めるとともに、学長からの現地ヒアリング等を行い、これらを通じて確認を行った内容及びその他日本学術振興会(以下「振興会」という。)の把握した情報等にて合議により総合的に評価を行い、中間評価結果(案)を決定する。なお、事業推進委員会は各大学の中間評価結果(案)をまとめる際に、総合評価において「C」又は「D」評価と判断された大学については、大学に対し事前に評価結果(案)を開示する。開示を受けた大学は、事業計画や資金計画等の見直し案を事業推進委員会に提出し、当該採択大学の補助事業の大幅な縮小または中止の必要性について審議・必要に応じて改めて評価を行う。振興会は、事業推進委員会の中間評価結果(案)に基づき、中間評価結果を決定する。
 

評価基準

総合評価として、事業の実績の全体について、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階の絶対評価で行う。それぞれの区分と評価基準は以下のとおりとする。
 区 分 評 価 基 準
  S 各大学の設定したロードマップやアウトプット指標・アウトカム指標、振興会の把握した情報等に基づき総合的に評価した結果、当初計画を超える大学ビジョン達成に向けた改善の進展があり、さらなる発展が期待される。
  A 各大学の設定したロードマップやアウトプット指標・アウトカム指標、振興会の把握した情報等に基づき総合的に評価した結果、着実な進捗があり、現行の努力を継続することによって、今後も大学ビジョン実現に向けて十分な進展が期待できる。
  B 各大学の設定したロードマップやアウトプット指標・アウトカム指標、振興会の把握した情報等に基づき総合的に評価した結果、進捗に一部不足があるが、計画の変更及び実施体制の改善等の早急な対応により、大学ビジョン実現に向けて今後の十分な進展が期待できる。
  C 各大学の設定したロードマップやアウトプット指標・アウトカム指標、振興会の把握した情報等に基づき総合的に評価した結果、このままでは当初計画の大学ビジョン達成に向けた改善は難しいと思われるので、助言等に留意し、当初計画の適切な変更及び助成額の変更が必要と判断される。
  D 各大学の設定したロードマップやアウトプット指標・アウトカム指標、振興会の把握した情報等に基づき総合的に評価した結果に照らすと、進捗が著しく不足しており、今後の努力を待っても当初計画の大学ビジョン達成に向けた改善は困難と思われるので、事業を中止することが必要と判断される。
 

評価結果について

評価結果はその理由も含め採択大学へ通知する。採択大学においては、通知された評価結果を踏まえて研究力向上計画及び資金計画を見直し、大学ビジョン実現に向けた取組の改善を図るものとする。なお、D評価となった場合は、事業を原則中止とする。
また、評価結果はその理由も含め、振興会ホームページへの掲載等により公開することとする。
評価結果及び個別の大学に係るデータを含む各評価項目のデータについては、振興会から文部科学省へ共有することとする。