日本学術振興会

採択拠点

令和5(2023)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
東北大学・海洋研究開発機構 変動海洋エコシステム高等研究機構(WPI-AIMEC) 須賀 利雄 地球システム変動に対する海洋生態系の応答・適応メカニズムの解明と予測
本拠点では、海洋物理学、生態学、数理・情報科学を融合した学際的アプローチにより、海洋生態系の 応答・適応メカニズムを解き明かし、高度な海洋生態系変動予測の実現を目指します。それにより、新しい学術領域「海洋・生態系変動システマティクス」を確立し、海洋及び生態系の再生と回復に向けた「惑星スチュワードシップ」に貢献します。

令和4(2022)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
大阪大学 ⻄⽥ 幸⼆ バイオデジタルツインを活用したヒト疾患メカニズムの包括的理解と超個別的医療の実現
PRIMeは、「ヒューマン・オルガノイド生命医科学」と「情報・数理科学」を融合して人間の体内器官で起きている生命現象を再現したバイオデジタルツインを構築します。これにより、ヒト疾患メカニズムの解明、発症・進行・治療効果の予測、個別化予防・治療法の開発を目指す新しい科学分野「ヒューマン・メタバース疾患学」を創成します。
広島大学 Ivan I. Smalyukh 持続可能な社会実現に資する、自然界の限界を超える結び目構造を有する人工物質
私たちは、物理場や分子の結び目を作り出し、制御することで、通常とは異なる性質を持つ基本粒子、原子、結晶、物質の人工的な擬似物質を創り出します。キラル結び目の理解を深めるとともに、エネルギー需要の増大や気候変動などの地球規模の課題解決に貢献することを目的として、通常とは異なる優れた特性を持つ物質を設計します。
慶應義塾大学 本田 賢也 ヒト生物学-微生物叢-量子計算の融合研究に基づいた健康長寿基盤の解明
本拠点では、多臓器と微生物叢の相互作用を理解するための研究技術を開発・発展させるとともに、量子計算のヒト生物学への応用方法を開発します。ヒトの健康の基盤の解明を画期的に進展させる新しい融合研究領域を創出し、微生物叢を含めた体内の健康状態の理解に基づいた、新しい疾患の治療・予防方法や健康長寿社会の実現に繋げていきます。

令和3(2021)年度採択拠

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
高エネルギー加速器研究機構
(KEK)
羽澄 昌史 素粒子物理、宇宙物理、物性物理、計測科学、システム科学を融合
量子場計測システムを発明・開発し、宇宙観測や素粒子実験を革新し、時空と物質の真の姿を解明します。広い学問分野への応用と社会実装に向けた研究も産学の垣根を超えて推進し、新しい計測学「量子場計測システモロジー」を確立します。

平成30(2018)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
北海道大学 前田 理 化学反応の本質的理解に基づく合理的設計と高速開発
量子化学計算による最新の反応経路自動探索により化学反応経路ネットワークを算出し、情報科学によって、実験的に検討する意味のある情報を抽出し実験条件を絞り込みます。加えて、実験科学のデータを、情報科学を通じて計算科学へとフィードバックする。これらにより、新しい化学反応の合理的設計と高速開発を目指します。
京都大学 斎藤 通紀 多分野融合研究により、ヒトの設計とその破綻機構を解明
本拠点は、生命・数理・人文科学の融合研究を推進し、ヒトに付与された特性の獲得原理とその破綻を究明する先進的ヒト生物学を創出、革新的医療開発の礎を形成することを目指します。

平成29(2017)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
東京大学 ヘンシュ 貴雄 究極の問い「ヒトの知性はどのようにして生じたか?」に、脳神経発達の理解から迫る
神経回路発達の基礎研究、精神疾患の病態研究、人工知能研究の三者を有機的に結びつけ、融合による相乗効果によって、ヒトの知性(HI)を実現する柔軟な神経回路の形成原理を明らかにし、その原理に基づくAIの開発を促進するとともに、神経回路発達の障害による精神疾患の克服に貢献することを目標としています。
金沢大学 福間 剛士 細胞内外の「未踏ナノ領域」を開拓し、生命現象の仕組みをナノレベルで理解する
さまざまな生命の基本単位である「細胞」。その表層や内部においてタンパク質 や核酸といった生体内で重要な役割を担う高分子等がどのように振舞うか、その 動態をナノレベルで直接動画として観察、分析、操作する「ナノ内視鏡技術」を 開発します。それにより様々な生命現象をナノレベルで根本的に理解することを 目指します。

WPIアカデミー拠点

平成24(2012)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
筑波大学 柳沢 正史 睡眠覚醒機構の解明を目指し、基礎から臨床までを網羅する世界トップレベルの睡眠医科学研究拠点
睡眠覚醒の神経科学および関連領域の世界トップレベル研究者を集結し、睡眠覚醒機構を解明し睡眠を制御する戦略を開発することを目指し、睡眠障害および関連する疾患の制御を通して人類の健康増進に貢献することを目指します。
東京工業大学 関根 康人 地球と生命の起源を探る国際融合研究拠点
地球惑星科学および生命科学分野の世界一線級の研究者を結集し、「生命の起源に関する研究は初期地球環境の研究と不可分である」というコンセプトのもと、地球、さらには地球−生命システムの起源と進化の解明に挑みます。
名古屋大学 吉村 崇 世界を分子で変える:合成化学と動植物科学の融合
ITbMのゴールは、生命科学・技術を根底から変える革新的機能分子「トランスフォーマティブ生命分子」を生み出すことです。名古屋大学の強みである合成化学、触媒化学、システム生命科学、動植物科学の調和によって、大きな社会的波及効果をもたらしうる最先端科学を創成することを目指します。

平成22(2010)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
九州大学 石原 達己 カーボンニュートラルエネルギーによる環境調和型で持続可能な社会の実現に貢献
水素、酸素、二酸化炭素と物質相互の基本メカニズムを、多次元の空間・時間スケールで取り扱い、化学、物理、材料科学、熱流体力学、地球科学、生物模倣学等の融合研究を展開します。

平成19(2007)年度採択拠点

ホスト機関名 拠点名称 拠点長名 拠点の概要
東北大学 折茂 慎一 国際頭脳循環のハブとなる材料科学研究拠点
世界トップの材料科学研究拠点形成
優れた研究環境と研究支援体制の下、物理学、化学、材料科学、工学、数学の世界第一線級研究者が集結し、世界トップレベルの最先端研究に挑戦する国際的頭脳循環のハブである材料科学研究拠点として社会に貢献することを目指します。
東京大学 横山 順一 宇宙の起源と進化の解明を目指す融合型研究拠点
現代基礎科学の最重要課題である暗黒エネルギー、暗黒物質、統一理論(超弦理論や量子重力)などの研究を数学、物理学、天文学における世界トップクラスの研究者の連携によって進め、目に見える国際研究拠点の形成を目標としています。
京都大学 上杉 志成 細胞科学と物質科学を統合した学問分野をメゾ領域で創出
本拠点の目的は、細胞の化学原理を理解し、幹細胞をはじめとする細胞の機能を操作する化学物質や、細胞機能に触発された機能材料を創成することです。究極的には、物質-細胞統合科学という新たな研究領域の開拓を目指します。
大阪大学 竹田 潔 免疫学の基礎研究を究め、免疫疾患の克服を目指す
IFReCは、国内外から最先端の研究者を採用し、世界トップレベルの基礎研究を推進している。IFReCの目標は、私たちの身体を守る免疫システムの全容を明らかにし、免疫に関連する病気を克服することである。
物質・材料研究機構(NIMS) 谷口 尚 マテリアル・ナノアーキテクトニクス ―新材料開発のための新しいパラダイム―
MANAは、原子・分子レベルの精密制御技術により生み出されるナノマテリアルを基本ブロックとして接合・集積する、ナノの建築学「ナノアーキテクトニクス」を通じた新材料開発を進めています。これは極めて学際的・先駆的挑戦であり、国際協力の下での研究推進システム、将来の発展を支える次世代研究リーダー育成システムの改革も進めています。