日本学術振興会

R024電磁波励起反応場委員会

活動目的

 SDGs(持続可能な開発目標)への社会的要請が高まる中、マイクロ波や高周波をはじめとする電磁波エネルギーを駆使した化学プロセスは、化学産業を環境に調和した新たな化学産業技術に転換することにより、その達成に貢献する有力な候補である。本委員会は、日本独自の電磁波エネルギー利用技術をさらに高め、新産業としての競争力を磨くため、産学の協力体制を強化する。本目的の達成のため、3項目、すなわち①社会実装支援、②マイクロ波の特長を活かした反応系デザイン多様性の強化、③委員間の技術・情報交流の促進、に取り組む。

活動内容

 マイクロ波応用技術の社会実装を加速するため、学界シーズと産業界ニーズ、ならびに装置メーカーとユーザーメーカーのマッチング機会のためのプラットフォームを設置する。このプラットフォームでは、最新研究情報と技術情報、そしてそれらの今後の展望について委員間で相互に紹介し、意見交換を行う。特に技術のマッチングが有益なケースについては、特定の委員間に限定したコンソーシアム形成を支援する。また、外部への情報発信により、マイクロ波応用技術の新たなニーズの発掘や新規ユーザー獲得を加速し、新市場形成に資する。
 学界委員においては、各分野におけるマイクロ波技術の体系的学理構築に関する情報を委員会に提供し、委員間で共有する。また、この分野の技術基盤となる物理・数理科学、計測工学など、より広い分野の人材の参加を促すことにより、基盤技術への多角的視点を養う。産業界委員においては、該当技術の社会実装への足がかりをこの委員会で獲得し、市場拡大への見通しを広げる。

設定期間

令和2年4月1日~令和7年3月31日

委員構成(活動開始時)

学界 34名  産業界 18名  委員総数 52名

委員長

和田 雄二 東京工業大学 名誉教授

委員会のホームページ

http://microwave-r024.org/
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