日本学術振興会

開催報告

日時:令和8(2026)年3月2日(月)~3月6日(金)
会場:つくば国際会議場(茨城県つくば市)
対象分野:物理学、化学、生理学・医学及び関連分野 
主催:独立行政法人日本学術振興会
第18回HOPE_集合写真

参加者

アジア・太平洋・アフリカの20か国・地域[※]から102名の博士課程学生・若手研究者が参加しました。

[※] 参加者の推薦国・地域
日本、オーストラリア、バングラデシュ、中国、エジプト、インド、インドネシア、イスラエル、韓国、マレーシア、ミャンマー、ネパール、ニュージーランド、フィリピン、セネガル、シンガポール、南アフリカ、台湾、タイ、トルコ

開会式

3月2日(月)にHOPEミーティングが始まりました。運営委員会委員長の梶田隆章先生より開会の挨拶、杉野理事長による主催者挨拶(水本上席参与が代読)、文部科学大臣よりビデオ挨拶が行われました。運営委員は各人1分間の自己紹介を行いました。式の最後には全員で記念撮影をしました。

ノーベル賞受賞者が語る

今回のHOPEミーティングには自然科学系3分野から2名ずつ、6名のノーベル賞受賞者が講演者として会議に参加しました。また、講演者と近い研究分野の日本人研究者が、モデレーターとして参加者と著名な講演者との「橋渡し役」となりました。モデレーターは、フラッシュトークのセッションにおいて、参加者と同様の形式で1分間の自己紹介を行いました。

ドナ・ストリックランド

梶田 隆章

北川 進

W・E・モーナー

スバンテ・ペーボ

ティム・ハント

ノーベル賞受賞者による講演

会期中、6名のノーベル賞受賞者はそれぞれ1時間の講演(45分の講演と15分の質疑応答)を行いました。どの講演においてもQ&Aセッションでは、若手研究者たちはノーベル賞受賞者に活発に質問していました。
講演する北川博士
講演する北川博士
講演するストリックランド博士
講演するストリックランド博士
講演するモーナー博士
講演するモーナー博士
講演するペーボ博士
講演するペーボ博士

ノーベル賞受賞者を囲むグループディスカッション

ノーベル賞受賞者1名を20名程度の若手研究者が囲む45分のグループディスカッションも行われ、参加者は会期中に3名のノーベル賞受賞者のグループディスカッションに参加することができました。少人数でなごやかな雰囲気の中、受賞者の研究についての話から専門知識を深めたり、若い研究者へのメッセージに触発されたりすることができました。

グループディスカッションの時間に2名ずつ3組(計6名)のHOPEミーティング卒業生(OB/OG)によるディスカッションセッションも行われました。若い研究者たちが直面するキャリアパスやワーク・ライフ・バランス等の問題について、意見交換を行いました。
グループディスカッションでの梶田博士
グループディスカッションでの梶田博士
グループディスカッションでのハント博士
グループディスカッションでのハント博士
グループディスカッションでのペーボ博士
グループディスカッションでのペーボ博士
グループディスカッションでの参加者
グループディスカッションでの参加者

参加者が発表する

HOPEミーティングの参加者には、研究者個人として研究発表を行う「ポスター発表」と多文化・多分野のチームメイトと共同して作り上げた「チームプレゼンテーション」を最終日に発表するという2つの活動が課せられていました。

自身の研究を発表する――フラッシュトークとポスターセッション――

会期中、参加者の研究内容をまとめたポスターが会場のフォワイエに展示されました。参加者は3日のうちの割り当てられた発表日に、まず自分の研究を1分間で説明する「フラッシュトーク」を行い、その後自らのポスターの前でポスター発表を行いました。若い研究者たちは自らの研究を熱心に説明し、聞き手も真剣に説明を聞き、質問をしていました。
講演者・委員・モデレーターを含む全出席者が、ポスター賞選考のために毎日1票を投じ、投票結果に基づいて運営委員会が合議審査を行い、ポスター賞が選出されました。
優秀なポスター発表を行った6名には「ベストポスター賞」が贈られ、ベストポスター賞受賞者のうち1名には、「運営委員長賞(HOPE賞)」が授与されました。

運営委員長賞(HOPE賞)
沖田 ひかり  (東京科学大学)

ベストポスター賞
- Yuhang ZHANG  (北京大学)
- 高野 佐奈子  (カリフォルニア大学)
- 沖田 ひかり  (東京科学大学)
- Jiwon KIM  (中央大学校)
- Katrin Gabriela HEWITT  (バイオエコノミー科学研究所)
- Abdullah Bilal OZTURK  (ユルドゥズ工科大学)
ポスター発表を聞くモーナー博士
ポスター発表を聞くモーナー博士
ポスター発表を聞くストリックランド博士
ポスター発表を聞くストリックランド博士
ポスター発表を聞くハント博士と梶田博士
ポスター発表を聞くハント博士と梶田博士
ポスター賞受賞式
ポスター賞受賞式

仲間と発表を作り上げる ――チームプレゼンテーション――

参加者100名は、事務局によりA~Jの10チームに編成され、時間の限られた中、文化的な背景も専門分野も異なる初対面のチームメイトとSDGs(持続可能な開発目標)の達成のような人類共通の課題に対して科学者としてどのように貢献できるか、課題解決型の発表作品として仕上げ、最終日に発表しました。
閉会式では、参加者全員の投票結果に基づき梶田委員長より2つのチームにチームプレゼンテーション賞(ユニーク賞とベスト賞)が贈られました。
チームごとに課題に取り組む参加者
チームごとに課題に取り組む参加者
チームごとに課題に取り組む参加者
チームごとに課題に取り組む参加者
チームプレゼンテーション
チームプレゼンテーション
ベスト賞のチームA(チームプレゼンテーション)
ベスト賞のチームA(チームプレゼンテーション)

研究倫理ワークショップ

受動的に講演を聞くばかりではない、能動的な活動をHOPEミーティングに取り入れるため、また若い研究者が直面する研究活動の倫理的な側面に目を開いてもらうため、「研究倫理ワークショップ」を開催しました。大阪大学教授の中村征樹先生を講師にお迎えし、オランダのエラスムス大学ロッテルダム校が開発したジレンマ・ゲーム(外部サイト)を教材に用いてワークショップを実施しました。少人数のグループに分かれたワークに、参加者は熱心に取り組んでいました。
研究倫理ワークショップでの中村博士
研究倫理ワークショップでの中村博士
研究倫理ワークショップ
研究倫理ワークショップ

研究施設見学

参加した各国・地域の若手研究者は日本の研究施設を訪れました。
参加者は3つのグループに分かれ、それぞれ大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)(外部サイト)国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)(外部サイト)筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)(外部サイト)を訪れ、研究者から説明を聞いたり、研究設備や研究室を見学したりしました。

日本での研究活動の紹介としては、グループディスカッションの時間や昼食時間に、日本学術振興会スタッフによる外国人特別研究員事業の説明が行われました。諸外国の若手研究者が日本で研究を進める道筋やバックアップ体制について説明が行われました。会場では、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の紹介もありました。

コンサート・日本文化体験プログラム

会期中には日本文化に触れるプログラムも行われました。
全員で阿波踊りを鑑賞した後、参加者の希望に基づいて茶道・匂い袋・風呂敷の3つのプログラムに分かれ、実際に体や手を動かして日本の伝統文化を体験しました。阿波踊りのコンサートでは、参加者が皆で阿波踊りを踊るなど、楽しい時間を過ごしました。
最終日には浅草へエクスカーションに行き浅草寺と仲見世では伝統的な日本らしさを満喫しました。
コンサート(阿波踊り)
コンサート(阿波踊り)
日本文化体験(茶道)
日本文化体験(茶道)
日本文化体験(風呂敷)
日本文化体験(風呂敷)
エクスカーション(浅草)
エクスカーション(浅草)