日本学術振興会

賞牌について

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hydra
昭和天皇は、長年にわたり相模湾において生物学的調査をお続けになられたが、その間、腔腸動物・ヒドロ虫類に属するカゴメウミヒドラ科2種、即ちカゴメウミヒドラとキセルカゴメウミヒドラの標本を御採集になった。このうち、後者のキセルカゴメウミヒドラについては新属新種として御記載になった。昭和天皇は、これらの種の外部形態、内部形態、生活環、分類上の位置などについて、くわしく御研究になり、それによって本科についての知見が著しく増大した。
これらの種は、いずれも扇状の群体を形成し、枝は何度も分岐し、所々で枝の一部が融合連結している。本科、とくにキセルカゴメウミヒドラの群体の一部がメダル上に図案化されている。
地金は黒四分一(銅・銀・金の合金)という日本独自の銅合金を用い、文様は、幅の広い部分は、22金、狭い部分は純金の象嵌で表している。

 
デザイン 吉田 左源二 東京芸術大学名誉教授

制作   田中  勇 東京芸術大学名誉教授(第1回~第19回)
飯野 一朗 東京芸術大学名誉教授(第20回~)