学振トピックス
JSPS Topics応募の流れと注意点とは?―「学術の社会的連携・協力の推進事業」のご紹介【Vol.2】
公開日:2025年7月4日
産学が連携してネットワークを育む「学術の社会的連携・協力の推進事業」(通称:産学協力事業)。その仕組みや特徴を、2回に分けてご紹介しています。
JSPSの産学協力事業は、いわゆる研究助成とは異なり、組織や研究分野を越えた“ネットワークの場”を産学で育てていくユニークな試みです。トップダウンではなく、研究現場の発意によるボトムアップ型のアプローチで進められる点が、JSPSらしい取り組みといえます。
令和8(2026)年度の募集開始にあたり、Vol.2では応募方法や構想調書作成のポイントなどについて具体的にご紹介していきます。
JSPSの産学協力事業は、いわゆる研究助成とは異なり、組織や研究分野を越えた“ネットワークの場”を産学で育てていくユニークな試みです。トップダウンではなく、研究現場の発意によるボトムアップ型のアプローチで進められる点が、JSPSらしい取り組みといえます。
令和8(2026)年度の募集開始にあたり、Vol.2では応募方法や構想調書作成のポイントなどについて具体的にご紹介していきます。
応募するにはどうしたらいいですか?
産学の研究者を集めたうえで、構想調書(いわゆる申請書にあたるもの)を作成してご提出いただきます。公募は毎年7~9月頃で、翌年度4月に設定され、活動開始となります。

手続きの流れ|flow01:構想調書の作成 → flow02:応募 → flow03:審査 → flow04:活動開始
応募時に提出する構想調書の作成で気を付ける点は?
公募要領に記載された事業の意義・目的や審査の観点、各種要件を押さえることが重要です。また、活動期間中にとどまらない、活動の先に目指す何らかの価値創造を示すこともポイントです。
前回の公募から変更した点は?
これまでの公募では、本事業の意義・目的が、「研究力の向上」や「産学共同研究等への発展」なども活動期間中に期待される成果であるように受け取られる内容になっていました。しかしこれらは、委員会・グループ活動の結果として、将来的に波及していくことが期待されるものであり、委員会等の設定期間の終了時点で直ちに求める成果ではありません。この考え方に基づき、意義・目的を見直しました。今回の見直しにより、活動期間の先にどのような価値を創造したいのかを示していただければ、漠然とした研究テーマであっても応募しやすくなりました。
新設された「萌芽グループ」について、もっと詳しく教えてください。
「萌芽グループ」は、従来の「産学協力委員会」に加えて、令和7(2025)年度から新たに設けられた区分です。3人以上集まればグループとして応募可能です。
「産学協力委員会」に比べて少人数・少回数での運営が可能で、より手軽に活動を始めることができます。活動経費についても異なり、「産学協力委員会」の活動経費は参画企業の会費で賄われるのに対し、「萌芽グループ」はJSPSの予算から支出され、年間の上限は100万円です。設置期間は最長3年で、この設定期間中に、「産学協力委員会」に応募ができるため、次のステップへとつなげることも可能です。詳しくは公募要領をご覧ください。
「産学協力委員会」に比べて少人数・少回数での運営が可能で、より手軽に活動を始めることができます。活動経費についても異なり、「産学協力委員会」の活動経費は参画企業の会費で賄われるのに対し、「萌芽グループ」はJSPSの予算から支出され、年間の上限は100万円です。設置期間は最長3年で、この設定期間中に、「産学協力委員会」に応募ができるため、次のステップへとつなげることも可能です。詳しくは公募要領をご覧ください。

選定されたら、どのように活動が始まるのですか?
本事業で設定が認められると、「産学協力委員会」の場合は「日本学術振興会〇〇委員会」、萌芽グループの場合は「日本学術振興会〇〇グループ」と名乗ることが認められ、翌年度4月から活動がスタートします。事務局が経理などを一部代行するなどの支援もあります。
※〇〇には本会が定める番号、活動内容等が分かる名称が入ります。
※〇〇には本会が定める番号、活動内容等が分かる名称が入ります。
この事業に関心を持った方へ、メッセージをお願いします。
本事業は、産学の研究者が組織・分野を越えて出会い、未来の可能性を語り合う場です。これまでも、組織・分野を越えてつながり、学び合える“対話の場”として、多くの可能性を育んできました。これからも、本事業を通じて、産学の新たなつながりを一緒に育てていけたらと願っています。ご不明な点がありましたら、どうぞお気軽に事業担当までお問い合わせください。
日本学術振興会
研究事業部 研究事業課産学協力係
sangaku*jsps.go.jp
(注)メールを送る際は「*」を「@」に置き換えてください。
研究事業部 研究事業課産学協力係
sangaku*jsps.go.jp
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