日本学術振興会

審査・選考

選考方法

  1. リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会への推薦者の選考は、我が国の第一線の研究者で構成される国際事業委員会において、書面審査及び合議審査によって行われます。
     
  2. 本事業の審査は、募集要項のとおり、以下の観点から行われます。
  1. 専門的な学会誌・国際会議等での掲載・発表等の優れた学術業績があること(ファースト・オーサーとしての論文掲載や国際会議等での口頭発表経験があることが望ましい)。
  2. 当該分野での研究の将来を担う優れた研究者となることが期待できること。
  3. 本会議への参加により、海外の若手研究者との交流を深め、専門分野のみならず、学際的な共同研究や国際的な人的ネットワーク形成の担い手に成長することが期待できること。
  4. 本会議に参加する目的が具体的かつ明確であり、十分な英語力があること。
  5. 所属機関や研究分野などのバランスに配慮し、参加者の多様性を確保すること。
  1. 書面審査は、1件の申請に対して、3名の書面審査員が実施します。
    書面審査においては、上記2. のi.~iv.を踏まえて評点を付けます。
     
  2. 合議審査は、書面審査の結果等をもとに上記2.のv.も考慮に入れた上で審査を行います。合議審査の結果は、国内の研究機関等に所属する申請者については所属機関長宛に、海外の研究機関等に所属する申請者については申請者本人宛に通知します。

審査区分表及び書面審査セット

概要

 書面審査及び合議審査は、それぞれ「審査セット」の単位で行われます。「審査セット」は「審査区分表」に基づいて設定されていますが、適切な相対評価ができるように、関連する審査区分を組み合わせてグループ化しています。なお、「国際交流事業審査区分表」は、科学研究費助成事業や研究者養成事業の審査区分表とは異なります。

書面審査セット

 書面審査セットとは、書面審査の評価のために、関連する複数の書面審査区分を組み合わせてグループ化したものです 。リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業の「書面審査セット」では、1件の申請について、このグループの研究分野を専門とする3人の書面審査員を割り当て、書面審査を実施しています。セットごとの書面審査員は、専門分野のバランス、各審査員の所属機関が異なるようにしています。
 なお、書面審査セットは、毎年見直しを行っており、事業によって書面審査セットは異なります。また、リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業では年度ごとに募集分野が異なりますので、申請の際には必ず本事業の「書面審査セット表」を確認のうえ、申請書を作成してください。

電子申請システムでの小区分、書面審査区分、合議審査区分の選択について

 電子申請システムで申請を行う際には、審査区分表(総表)を基に、本事業の「書面審査セット表」から自身の希望する小区分、書面審査区分、合議審査区分を選択する必要があります。
 リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業では一部の小区分を除き、小区分を選択すると、書面審査区分及び合議審査区分が自動的に決定されます。

1. 審査区分表(総表)を基に小区分を選択します。
 (例:「地理学関連(04010)」を選択)
2. 書面審査区分が自動的に決定されます。
 (例:「地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野」が書面審査区分になります。)
3. 合議審査区分が自動的に決定されます。
 (例:「人文学」が合議審査区分となります。)

複数の書面審査セットに現れる小区分について

 電子申請システムを用いて申請を行う際、一部の小区分(審査区分表8ページ参照)を選択した場合、書面審査区分・合議審査区分を選択する必要があります。申請の際は以下のような流れとなります。
  1. 審査区分表(総表)を基に小区分を選択します。
    (例:小区分「ジェンダー関連(80030)」を選択)
  2. 小区分を基に書面審査区分を選択します
    (例:小区分「ジェンダー関連(80030)」を選択した場合、書面審査区分は「地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野」「政治学およびその関連分野」「社会学およびその関連分野」のいずれかを選択できます。)
  3. 書面審査区分を基に合議審査区分が自動的に決定されます。
    (例:書面審査区分「地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野」を選択した場合は、合議審査区分が「人文学」に自動的に決定されます。書面審査区分「政治学およびその関連分野」「社会学およびその関連分野」を選択した場合は、合議審査区分が「社会科学」に自動的に決定されます。)

※小区分の中には、複数の書面審査区分や合議審査区分に表れているものがあります。
※小区分の中には、対応する書面審査区分は1つですが、それぞれ2つの合議審査区分に対応しているものがあります。
(例:小区分「生体医工学関連(90110)」を選択した場合、書面審査区分は「人間医工学およびその関連分野」に自動的に決定されます。合議審査区分は、「工学系科学」「医歯薬学」のいずれかを選択してください。)
※自身が希望していない小区分、書面審査区分、合議審査区分を誤って選択した場合、審査に大きな影響を与えますのでご注意ください。