日本学術振興会

事業概要

趣旨

日本学術振興会は、我が国における学術の将来を担う国際的視野、経験に富む優秀な研究者を育成するため、若手研究者がリンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会及びリンダウ・ノーベル賞受賞者会議基金が主催する「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」に参加することを支援します。

リンダウ・ノーベル賞受賞者会議について

会議概要

本会議は、世界各地の若手研究者の育成を目的として1951年に開設され、毎年リンダウ(Lindau:ドイツ南部のボーデン湖に面する保養地)において1週間程度の日程で開催されています。毎回30名程度のノーベル賞受賞者が招かれ、世界各地から集った若手研究者に対して講演を行うとともに、参加者とのディスカッションに応じるもので、若手研究者にとっては、受賞者と昼夜親しく接して大きな知的刺激を受けると同時に、世界中に研究者ネットワークを形成する絶好の機会となっています。
物理学、化学、生理学・医学の自然科学3分野から、毎年左の順序で1分野を対象とする会議がローテーションで行われますが、5年ごとにこのローテーションを止めて、3分野合同会議が挟み込まれます。また、2~3年ごとに経済学分野が追加的に開催されます。

主催者

  • リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会
  • リンダウ・ノーベル賞受賞者会議基金

参加人数

3分野合同会議(物理学、化学、医学・生理学):約650名
自然科学分野会議:約600名
経済学分野会議:約500名

会議日程

1週間程度

物理学、化学、生理学・医学分野:各開催該当年の6月下旬頃
経済学分野:開催該当年の8月下旬頃
3分野合同会議(物理学、化学、医学・生理学):開催該当年の6月下旬頃

午前:ノーベル賞受賞者による講演、ノーベル賞受賞者による講演(聴衆参加型)
午後:ノーベル賞受賞者と若手研究者のディスカッション、若手研究者によるポスターセッション

参加方法

リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会と連携関係を持つ各国の学術研究機関等が国内の参加希望者をとりまとめ、参加候補者の推薦を行います。個人が直接リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会に参加申請を行うことは、原則として認められていません。
各国から候補者の推薦を受けたリンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会が、最終的な参加者を審査の上決定します。
日本においては、日本学術振興会がリンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会及びリンダウ・ノーベル賞受賞者会議基金と協定を結び、自然科学分野については12名、経済学分野については4名、3分野合同会議ついては15名をそれぞれ上限として、博士課程大学院生及びポスドク研究者を推薦することとなっています。

その他

会議公式ホームページ「LINDAU NOBEL LAUREATE MEETINGS」
派遣先である「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」の公式ホームページです。
LINDAU NOBEL LAUREATE MEETINGS(外部サイト)

申請資格

参加支援を受ける研究者は、下記の1. ~5. の要件を全て満たす必要があります。詳細は、募集要項をご確認ください。
 
  1. 日本国籍を持つ者又は我が国に永住を許可されている外国籍の者。
  2. 35歳未満の者。
    ※ 出産・育児のため、研究を中断していた場合は、その期間を考慮し、35歳以上であっても申請を受け付けます。
  3. 我が国の大学等学術研究機関又は海外の大学等学術研究機関に所属している者。
  4. 博士課程(後期)学生又はポスドク研究者(※)である者。
    ※学位取得後5年以内(経済学分野は4年以内)であり、任期の定めのない職に就いていない者に限ります。
  5. 過去に本会議に参加したことがない者。

本会が負担する経費

本会規程に基づき、次の経費を負担します。

・所属機関から会議会場までの往復交通費
外国旅費・内国旅費
・会議参加費
主催者が定める会議参加費(主催者が提供する宿泊施設の使用に要する経費・食事代等が含まれます)

派遣決定までの流れ

本会での選考後、リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会へ候補者の推薦を行います。本会からの推薦後、候補者本人が同評議会のオンライン申請システムを通じて申請します。その後、同評議会における審査を経て、最終的な会議参加者が決定します。本会からの推薦をもって、会議参加が確定するわけではありませんのでご注意ください。募集から採用決定までのスケジュール(予定)については、募集要項をご確認ください。     

 第1段階:日本学術振興会における審査(日本からの推薦者の決定)

  1. 募集要項の公表
  2. 電子申請システムでの申請受付
  3. 書面審査
  4. 国際事業委員会における合議審査(リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会へ推薦する候補者の決定)​​​​​
  5. 選考結果の通知

 第2段階:リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会における審査(会議参加者の決定)

  1.   日本学術振興会からリンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会に候補者の推薦
  2.   リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会から候補者にログインパスワードの送付
  3.   インターネットを通じて候補者本人がリンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会に申請書提出
  4.   リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会において審査
  5. リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会からメールにて結果の通知

お問い合わせ

独立行政法人 日本学術振興会
国際事業部  研究協力第一課
リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業担当
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-3-1
麹町ビジネスセンター 5階
03-3263-1769
lindau*jsps.go.jp
※メールを送る際は「*」を「@」に置き換えてください。