令和7（2025）年10月31日、日本学術振興会（JSPS）は、本年のノーベル生理学・医学賞受賞が決定した坂口志文先生、ノーベル化学賞受賞が決定した北川進先生の来訪を受けました。

本会役員との意見交換に続き、杉野理事長との懇談が行われました。自由な発想に基づくオリジナルの研究が、最初は主流ではないため理解を得るのが難しかったものの、継続的に研究を進めた結果、成果につながったという研究の歩みにまつわるエピソードが語られたほか、若手研究者への期待や励ましの言葉も寄せられました。

北川先生からは「研究ターゲットに対してはチャレンジ精神を持って進めていただきたい」、坂口先生からは「形にするには時間がかかるということをわかって、少し挑戦的な気分で前へ進んでいただきたい」との思いが語られ、研究に挑み続ける若い世代への温かなメッセージを力強く伝えられました。

終始和やかな雰囲気の中、両先生の研究に対する情熱と、次世代へのエールに満ちた有意義なひとときとなりました。
JSPSは、今後も、研究者との対話を通じて、学術研究や若手研究者の支援に努めてまいります。

なお、杉野理事長との懇談の模様は、後日JSPS公式YouTubeチャンネルにて公開予定です。