日本学術振興会

新年のごあいさつ

公開日:2026年1月5日
あけましておめでとうございます。

昨年は、4年ぶりに日本人研究者がノーベル賞を受賞するという嬉しいニュースに接しました。これで21世紀に入ってから受賞した日本出身の受賞者は21名となりましたが、これは1位の米国には及びませんが、英国と2位を競っています。欧米を除く地域では、日本は唯一のノーベル賞の常連国となりました。

なぜ日本人研究者によるノーベル賞受賞が多いのでしょうか。いろいろと調べてみましたが、はっきりとした理由は分かりません。ただ、一つ言えることは、少なくとも第二次世界大戦後の日本では、いかなる分野の研究者も自分がやりたい研究に安心して取り組むことができる環境がある、という点です。

いやいや、研究費が足りないよとか、研究以外の雑用が多すぎますとか、いろいろと不満はあるとは思います。でも、たとえお金や時間がふんだんにあっても、政治が変わると風向きも変わってしまい、安心して研究に取り組めないような国ではどうしようもありません。実は最近、そんな国が増えているような気がしています。

国内では日本の研究力の将来を憂える声は後を絶ちません。もちろん気になる点はあります。でも、私自身はさほど悲観していませんし、むしろ楽観的です。その理由は、今述べた点で日本はとても優れていると感じているからです。もう一つは、日本人研究者の研究能力や研究姿勢に対する海外からの称賛の声をいつも耳にするからです。

日本に大学が誕生してまもなく150年となります。欧米の大学が数百年から千年の歴史を誇る中、たった150年で日本の研究者は世界で一目置かれる存在となりました。新年を迎えるにあたり、改めて先人の成し遂げてきた偉業の数々に思いを馳せながら、日本は学術研究を通じて世界に貢献するのだという思いを新たにしたいと思っています。

 
独立行政法人日本学術振興会
理事長 杉野 剛
謹賀新年2026
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