学振トピックス
JSPS Topics新年のごあいさつ
公開日:2025年1月6日
あけましておめでとうございます。
新年を迎え、改めてこの5年余りを振り返りますと、新型感染症の歴史的な大流行、ヨーロッパ・中東における大規模な国際紛争、主要諸国の経済・政治情勢の急激な不安定化など、世界が厳しい試練に直面し続けてきたことに気付かされます。
日本もその例外ではありませんでした。ただ、少し冷静に考えれば、紛争地は日本からあまりにも遠く、物価も経済活動も比較的安定し、国内に深刻な対立を抱えていない。そのような我が国の状況は正直「恵まれている」とさえ感じています。
この数年を含め平成から令和の日本についても、「安定している」という見方と「停滞している」という見方があるようです。しかし、少なくとも昭和時代に急成長した経済活動の様々な負の側面を修正し、さらなる発展を目指すためには、避けて通れない年月だったように思います。
そして、このことは研究活動にも当てはまるのではないかと思う時があります。幸い日本人研究者の研究能力や研究姿勢に対する国際的な信頼は全く揺らいでいません。先人が築き上げた豊かな研究風土を守りつつ、我々はどのような方向の発展を目指すべきなのでしょうか。
じっくりと自問する1年にしたいと願っています。
新年を迎え、改めてこの5年余りを振り返りますと、新型感染症の歴史的な大流行、ヨーロッパ・中東における大規模な国際紛争、主要諸国の経済・政治情勢の急激な不安定化など、世界が厳しい試練に直面し続けてきたことに気付かされます。
日本もその例外ではありませんでした。ただ、少し冷静に考えれば、紛争地は日本からあまりにも遠く、物価も経済活動も比較的安定し、国内に深刻な対立を抱えていない。そのような我が国の状況は正直「恵まれている」とさえ感じています。
この数年を含め平成から令和の日本についても、「安定している」という見方と「停滞している」という見方があるようです。しかし、少なくとも昭和時代に急成長した経済活動の様々な負の側面を修正し、さらなる発展を目指すためには、避けて通れない年月だったように思います。
そして、このことは研究活動にも当てはまるのではないかと思う時があります。幸い日本人研究者の研究能力や研究姿勢に対する国際的な信頼は全く揺らいでいません。先人が築き上げた豊かな研究風土を守りつつ、我々はどのような方向の発展を目指すべきなのでしょうか。
じっくりと自問する1年にしたいと願っています。
独立行政法人日本学術振興会
理事長 杉野 剛
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