日本学術振興会

理事長ごあいさつ

オフィスで椅子に座っている杉野剛理事長
日本学術振興会は、昭和天皇の御下賜金をもとに昭和7(1932)年に創設されました。学術の振興を図ることを目的とする我が国唯一の独立した資金配分機関(ファンディング・エージェンシー)として、あらゆる分野の研究者の活動を安定的・継続的に支えています。その活動は、学術研究の助成、研究者の養成、学術に関する国際交流の促進、大学改革や大学のグローバル化の支援など多岐にわたっています。


学術研究は、研究者一人ひとりの既存の枠にとらわれない自由な発想と、実現不可能と思われるような果敢な挑戦から生まれます。学術研究により創出された「知」は、イノベーションの源泉として未来を拓く原動力となり、人類文化の重要な資産として次世代に引き継がれるとともに新たな挑戦課題を提示します。


こうした「知」によりこれまで以上に社会が革新的に発展するとともに、未知なる大きな変化・課題が生まれている現代こそ、「知」のフロンティアを開拓する学術研究の振興、学術分野での幅広い国際交流、世界をリードして学術研究を担う人材の育成の重要性がますます強まっています。


日本学術振興会は、今後も研究者の視点に立って事業の改善や制度改革を不断に行うとともに、効率的かつ効果的な業務運営を遂行し、研究者の皆様が存分に活躍できる環境の醸成にまい進してまいります。そして、研究者や学術研究を志す方々はもとより、国民の皆様からの学術振興への期待に応え、これからの時代に極めて重要となる「知」の力をもって世界への貢献を果たせるよう努めてまいります。


皆様の御指導、御支援、御協力をお願い申し上げます。

 
令和6(2024)年10月
独立行政法人日本学術振興会 理事長
杉野 剛