日本学術振興会

科学研究費助成事業に係る研究活動の不正行為について

本会は、大阪大学からの研究活動上の不正行為に関する調査報告書の提出を受け、「研究活動の不正行為及び研究資金の不正使用等への対応に関する規程」(平成18年12月6日規程第19号)に基づき、以下の措置を講ずることとしました。
1.措置の対象者
○不正行為に関与した者
平松 征洋(大阪大学微生物病研究所・元助教)

○不正行為に関与していないものの、不正行為のあった研究に係る論文等の内容について責任を負う者
堀口 安彦(大阪大学微生物病研究所・教授)

2.不正行為が行われた事業
研究種目:若手研究
研究課題名:sRNAの機能解析に基づく百日咳菌の感染成立機構の解明

研究種目:基盤研究(C)
研究課題名:宿主感染時に高発現する百日咳菌small RNAの機能解析

研究種目:基盤研究(B)
研究課題名:パラ百日咳菌感染による百日咳症における咳発作の発症メカニズムの解析

3.不正行為の内容
調査機関による調査の結果、7編の論文において、捏造・改ざんが行われたと認定された。

4.措置の内容 
○研究費の返還命令
不正行為が認められた研究費の支出について、その返還を求める。

○研究資金を交付しない期間について
平松 征洋(大阪大学微生物病研究所・元助教)
令和7年度から令和16年度の10年間、本会の研究資金を交付しないこととする。

堀口 安彦(大阪大学微生物病研究所・教授)
令和7年度から令和9年度の3年間、本会の研究資金を交付しないこととする。