日本学術振興会

科学研究費助成事業に係る不正使用について

本会は、四天王寺大学からの研究資金の不正使用に関する調査報告書の提出を受け、「研究活動の不正行為及び研究資金の不正使用等への対応に関する規程」(平成18年12月6日規程第19号)に基づき、以下の措置を講ずることとしました。
1.措置の対象者
宇佐美 しおり(四天王寺大学看護学部・元教授)

2.不正使用が行われた事業
研究種目:基盤研究(B)
研究課題名:重度・慢性精神障害者のセルフケア能力の評価方法と看護介入モデルの開発
交付額:平成30年度~令和3年度 13,780千円

研究種目:基盤研究(C)
研究課題名:重度・慢性精神障害者のセルフケア能力強化包括的支援マネジメントモデルの開発
交付額:令和2年度~令和4年度 3,770千円

研究種目:基盤研究(C)
研究課題名:身体疾患で抑うつ患者への在宅療養移行セルフケア支援プログラム(TSCP)の開発
交付額:平成29年度~令和元年度 4,680千円

3.不正使用の内容
調査機関による調査の結果、架空請求(カラ出張)及び目的外使用があったことが認定された。

4.措置の内容 
○研究費の返還命令
不正使用が認められた研究費の支出について、その返還を求める。

○研究資金を交付しない期間について
令和6年度から令和15年度の10年間、本会の研究資金を交付しないこととする。