国際生物学賞は、昭和60年(1985年)に昭和天皇の御在位60年と長年にわたる生物学の御研究を記念するとともに生物学の奨励を図るため、生物学の研究において世界的に優れた業績を挙げ、世界の学術の進歩に大きな貢献をした研究者に授与することを目的として設けられたものです。また、来年は本賞の25回目を迎え、本賞の発展に寄与されている今上天皇の長年にわたる魚類分類学(ハゼ類)の御研究を記念し、今後の生物学の更なる発展を図ることも本賞の趣旨に追加することとしました。 受賞者には、賞状・賞牌及び賞金1千万円が贈られ、天皇陛下から賜品が賜られます。
日本学術振興会は、国際生物学賞委員会(委員長 杉村 驕F日本学士院幹事)において、第25回国際生物学賞を米国カーネギー研究所植物学部門 名誉部門長及びスタンフォード大学生物学教室 名誉教授 ウィンスロー・ラッセル・ブリッグス博士(81歳)に授与することを決定しました。 ウィンスロー・ラッセル・ブリッグス博士は、1928年米国生まれ、1993年からカーネギー研究所 植物学部門 名誉部門長及びスタンフォード大学生物学教室 名誉教授。 今回の授賞対象分野は「感覚の生物学」であり、ブリッグス博士は、植物科学におけるチャールズ・ダーウィン以来の課題であった光屈性について、ブレイクスルーとなる幾つかの重要な発見を行いました。特に、植物が光の方向を認識するための光受容体であるフォトトロピンの発見は、植物のみならず生物全般の光反応研究に多大な貢献を及ぼすものであり、生物学全体に極めて高いインパクトを与えるものです。