独立行政法人 日本学術振興会
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第1回シンポジウム実施報告
米国及びフランスの両国とFrontiers of Science (FoS) Symposium Seriesを実施
米国及びフランスと日本の優れた若手研究者が、3日間の合宿形式で集中的に分野横断的な議論を行う日米先端科学(Japanese-American Frontiers of Science, JAFoS)シンポジウ及び日仏先端科学(Japanese-French Frontiers of Science, JFFoS)シンポジウムが、それぞれ米国カリフォルニア州アーバイン及び神奈川県葉山市湘南国際村センターにおいて開催されました。
先端科学(FoS)シンポジウムは、日本学術振興会(JSPS)が諸外国の対応機関との共催により実施している若手研究者支援事業の1つです。多様な専門領域を背景とする日本及び相手国の新進気鋭の若手研究者が集い、専門領域の枠を超えて議論を行う中で、広い学問的視野を持つリーダーとなる人材を育成すると同時に、既存の学問領域の枠にとらわれない自由な発想と独創性を更に発展させ、科学の進歩へと貢献することを目的としています。
シンポジウムでは、シンポジウム企画委員(Planning Group Member: PGM)により選定された様々な学問分野において最先端かつ高い関心を集めているトピックについて、それぞれスピーカーがトピックの先端科学としての魅力や可能性についてプレゼンテーションを行った後、全ての参加者が専門分野に関わりなく参加する形でのフロアディスカッションが行われました。 ディスカッションは、セッション時間の枠を超え、食事の場や夜の自由時間においても活発に繰り広げられ、参加者からは、普段の研究生活では議論することのない異なる研究領域の研究者と交流する機会を得て、自分の専門を超えたscience全体における先端的な研究活動に接することができたことを、高く評価する声が聞かれました。
第1回日仏先端科学(JFFoS)シンポジウム
フランスとのシンポジウムは、本会がフランス国民教育・高等教育・研究省(Ministry of National Education, Higher Education and Research of the French Republic, MENESR)、フランス外務省(Ministry of Foreign Affairs of the French Republic, MAE)及びフランス国立科学研究センターCentre National de la Recherche Scientifique , CNRS)との共催で実施しています。
フランスとの枠組みは、2005年3月の日仏首脳会談で合意された「交流の発展に資する枠組みの創設」等を受け開始されたもので、今回が第一回目のシンポジウムとなります。本シンポジウムは、2月にパリで行われた日仏合同諮問会議においても意義が強く確認され、特に、仏側参加研究者が行った実施報告を受け、日仏双方の委員からは、日仏若手研究者交流のツールの一つとして本シンポジウムが開始されたことを高く評価する意見が述べられました。 第1回シンポジウムにおいては、理化学研究所脳科学総合研究センター入來篤史チームリーダーが企画委員(PGM)主査として全体統括を、各領域の企画担当者(PGM、日仏各8名)がトピックとスピーカーの選定、セッションの構成を担当しました。