日本-欧州先端科学セミナー

開催実績

日本側参加者による参加報告書(抜粋)

長坂 泰勇(理化学研究所・脳科学総合研究センター・適応知性研究チーム・研究員)

プログラム、セミナー運営全般について
焦点を絞った研究テーマにもかかわらず、広範な研究領域からの参加によって、いままで経験したことのない、内容の濃密な研究会であったといえる。また各領域のスペシャリストが一堂に介し、それを小テーマごとに構成したプログラムは、各レクチャーを一連の流れとして聴講することができたため理解が深まり、この研究テーマの問題点を明確にすることに大きく貢献したと思われる。
ポスター会場が狭かったため、多くの参加者とデータを前にして議論できなかったことは残念であった。しかし比較的長めのコーヒーブレイクや昼休みによって、各国からのスピーカーおよび参加者との議論が十分にできたことは大変満足であり、ポスターセッションでの不足を補うのに十分であった。


今回のセミナー参加により、今後欧州との研究交流を進める展望が持てた場合には、その予定について
今回のセミナーによって異なる研究室の2人の研究者との研究交流を進める可能性が得られた。その一つは、英国Bongor Universityの研究者との交流によるもので、双方がすでに得ているデータを共通の視点から双方で再分析するというものである。
もう一つは、英国University of Birminghamの研究者との交流によるもので、私が現在進行している研究のデータ解析法について助言をもらうと共に、結果について今後議論を進めていくことを予定している。


本セミナーへの今後の要望等
このようなすばらしい研究会は、国内若手研究者の育成と、国外研究者との研究交流を深める上で今後もぜひ続けていただきたいと思います。またその際には、若手研究者への広範な周知が可能となるように、大学単位での広報の他に、学部・研究科単位での広報が行われることを要望いたします。