日本学術振興会賞

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_河原林 健一
河原林 健一
(カワラバヤシ ケンイチ)
KAWARABAYASHI Ken-ichi



生年 1975年 出身地

東京都

現職 情報・システム研究機構国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 教授
(Professor, Principles of Informatics Research Division, National Institute of Informatics, Research Organization of Information and Systems)
専門分野 アリゴリズム理論、離散数学
略歴
1998年 慶應義塾大学理工学部卒
2000年 慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了
2000年 日本学術振興会特別研究員- DC(2001年からPD)
2001年 慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了(在学期間短縮)
2001年 博士(理学)の学位取得(慶應義塾大学)
2001年 バンダービルト大学訪問研究員
2002年 プリンストン大学ポスドク研究員
2003年 東北大学大学院情報科学研究科助手
2006年 国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系助教授
2007年 日本学術振興会海外特別研究員
2007年 サイモンフレーザー大学訪問教授
2007年 国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系准教授
2009年 国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系教授(現在に至る)
2012年 国立情報学研究所ビッグデータ数理国際研究センター長兼務(現在に至る)

 

授賞理由
「先端的グラフ理論を利用した離散数学、計算機学にわたる横断的研究」
(Application of Advanced Graph Theory to Discrete Mathematics and Theoretical Computer Science)
  グラフに対するマイナー操作の性質に関わるグラフマイナー理論は、彩色可能性や平面性などのグラフの諸性質を解明するための有力な手法と考えられてきたが、Hadwiger予想など数多くの未解決問題が残されていた。
  河原林健一氏は、Hadwiger予想に対して、最小反例は有限であり、計算理論的にHadwiger予想が解決可能であることを証明したことなどをはじめ、数多くの未解決問題を解決に導いた。同氏のKawarabayashi-Toftの6色定理は、計算機による場合分けが不要な証明を持つ最初の美しい定理と言われている。同氏の理論を応用することによって、多数の画期的な高速アルゴリズムが開発された。現在、同氏はアルゴリズム的グラフマイナー理論を提唱し、世界規模のプロジェクトを立ち上げ、その中心で活動している。
  河原林氏は、離散数学・理論計算機科学において世界的に傑出した研究者であり、今後の発展とリーダーシップが高く期待される。

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