日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_家田 真樹
家田 真樹
(イエダ マサキ)
IEDA Masaki



生年 1971年 出身地 東京都
現職 慶應義塾大学医学部 特任講師
(Project Assistant Professor, School of Medicine, Keio University)
専門分野 分子心臓病態学、再生医学
略歴
1995年 慶應義塾大学医学部卒
1999年 慶應義塾大学医学部助手
2005年 博士(医学)の学位取得(慶應義塾大学)
2010年 慶應義塾大学医学部特別研究助教
2010年 慶應義塾大学医学部特別研究講師
2011年 慶應義塾大学医学部特任講師(現在に至る)

授賞理由
「心臓発達制御機構の解明と直接リプログラミングによる新しい心筋再生法の開発」
(Mechanisms of Heart Development and Regeneration)
 家田真樹氏は、心臓を形成する筋肉である心筋や心臓の形成機構の研究に従事し、神経栄養因子をはじめとする様々な分子が心臓内の神経の発達に関与しており、その制御の異常により、不整脈などの心臓疾患を発症すること、ならびに糖尿病では、神経栄養因子が減少し、神経が機能できなくなっていることを世界で初めて報告した。
 さらに同氏は、これまで誰も成功していなかった、心筋細胞以外の細胞を心筋細胞に直接分化させることに初めて成功し、iPS細胞を作成することなく、心筋細胞以外の細胞を直接心筋細胞へと分化転換できること(いわゆる直接リプログラミング)を示した。この研究は、細胞生物学的に重要なばかりでなく、心筋梗塞の治療など、循環器領域の臨床にも応用できる可能性があり、世界的にも注目されている。
 以上のように、家田氏の研究は、独創的かつ大変波及効果の大きいものであり、今後の活躍が大いに期待される。

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