日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第5回(平成20年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_納富雅也
納富 雅也
(ノウトミ マサヤ)
NOTOMI Masaya



生年 1964年 出身地 東京都
現職 日本電信電話株式会社NTT物性科学基礎研究所 主幹研究員
(Nippon Telegraph and Telephone Corporation, NTT Basic Research Laboratories, Senior Research Scientist, Supervisor)
専門分野 フォトニックナノ構造
略歴
1986年 東京大学工学部卒
1988年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
1988年 NTT光エレクトロニクス研究所
1997年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
1998年 NTT光エレクトロニクス研究所主任研究員
2001年 NTT物性科学基礎研究所主任研究員
2003年 NTT物性科学基礎研究所主幹研究員(現在に至る)
2004年 NTT物性科学基礎研究所グループリーダー(現在に至る)

授賞理由
「フォトニック結晶中の新奇な物理現象の探索とその応用」
(Discovery and Applications of Novel Functions of Photonic Crystals)
 納富雅也氏は、1ミクロン以下の多次元の周期的な構造をもった人工材料における新奇な光伝搬現象について研究を行ってきた。このような材料はフォトニック結晶と呼ばれ、分野を超えて世界的に大きな注目を集めている。
 同氏は、ある条件下のフォトニック結晶に光が入射すると、従来知られる屈折現象と異なる方向に光が曲がる負の屈折現象を最初に予見し、理論的に導き出した。  また、フォトニック結晶によって光速を遅くできることを予見し、実際に真空中の光の100分の1という遅い光を観測して、世界に先駆けて発表し、その後の大きな研究の流れを作り出した。
 フォトニック結晶の研究は、従来にない全く新しい光材料を提供することになり、光エレクトロニクスに一大革命を巻き起こし、光科学技術の分野において世界中で活発な研究が展開されている。同氏はフォトニック結晶科学の基礎を築いた世界的なパイオニアの1人であり、サイエンスと産業応用において今後の研究の発展が期待される。

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