日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第4回(平成19年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_青山和夫
青山 和夫
(アオヤマ カズオ)
AOYAMA Kazuo



生年 1962年 出身地 京都府
現職 茨城大学人文学部 教授
(Professor, The College of Humanities, Ibaraki University)
専門分野 マヤ文明学、マヤ考古学
略歴
1985年 東北大学文学部卒
1996年 ピッツバーグ大学大学院人類学研究科博士課程修了
1996年 博士(人類学)の学位取得(ピッツバーグ大学)
1997年 茨城大学人文学部助教授
2006年 茨城大学人文学部教授(現在に至る)

授賞理由
「古典期マヤ人の日常生活と政治経済組織の研究」
(Study on Classic Maya Domestic Lives and Political and Economic Organization)
 青山和夫氏は、国際的な舞台で活躍しているマヤ文明学・マヤ考古学の日本人研究者の一人であり、とくにマヤ石器の使用痕研究の第一人者として国内外で知られている。マヤ文明の研究はこれまで、神殿建築、マヤ文字、石彫、土器などを中心に進められてきたが、マヤ文明の豊富な情報源である石器の研究は十分とはいえず、肉眼や低倍率の顕微鏡による観察に留まっていた。
 同氏は、ホンジュラスのコパン、ラ・エントラーダ地域、グアテマラのアグアテカ等の遺跡で国際共同研究を行い、出土した石器に残る微細な傷跡(使用痕)を高倍率の金属顕微鏡を使って分析し、そのデータを既存の知見と重ね合わせて、古典期マヤ国家における石器の流通経路、交易圏、日常生活・手工業生産の実態、政治経済組織、国家の盛衰と戦争の関わり等について、新たな知見を提示してきた。
 同氏の研究により、マヤ文明が「神秘的な謎の文明」ではなく、石器を主要利器とする発達した都市文明であったことが、具体的データに基づいて解明されつつあり、今後更なる研究の進展が期待される。

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