日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_銅谷 賢治
銅谷 賢治
(ドウヤ ケンジ)
DOYA Kenji



生年 1961年 出身地 東京都
現職 沖縄科学技術研究基盤整備機構 大学院大学先行研究 神経計算ユニット 代表研究者
(Principal Investigator, Okinawa Institute of Science and Technology)
専門分野 計算神経科学
略歴
1984年 東京大学工学部卒
1986年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
1986年 東京大学工学部助手
1991年 カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員
1991年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
1993年 ソーク生物学研究所研究員
1994年 ATR人間情報通信研究所主任研究員
1996年 科学技術振興事業団ERATOグループリーダー
1999年 科学技術振興事業団CREST研究代表者
2003年 ATR脳情報研究所計算神経生物学研究室長
2004年 沖縄科学技術大学院大学先行研究代表研究者

授賞理由
「脳の回路と分子機構への計算理論的アプローチ」
(A Computational Approach to Network and Molecular Mechanisms of the Brain)
 銅谷賢治氏の研究は、「脳のように柔軟な学習をいかに実現できるか」という数理的、工学的問題と、「脳の学習はその回路と物質系によりいかに実現されているか」という神経科学の問題を、相補的に解こうとすることに特色がある。
 同氏の研究は、まず、自律的な行動学習のアルゴリズムの開発を行い、それをロボットに適用して実用性を検証することにより、学習に必要な処理の候補を探り、次に、非侵襲脳活動計測により、学習に必要などの処理が脳のどの部位で行われているかを捕らえ、さらに、動物実験により、それらの脳の部位での細胞と分子レベルでの機構に迫るという、理論的、工学的、神経科学的なアプローチを真に統合した「実証的計算神経科学」の手法を確立した、世界的にも稀有なものであり、国際的に高い評価を受けている。
 また、国内外の多くの研究者が同氏の研究を追従しており、神経科学分野の第一人者として国際的にも活躍している。関係学会においても先導的立場にあり、今後とも脳神経科学の進展に大きな貢献が期待される。

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