日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_椿 範立(範 立)
椿 範立(範 立)
(ツバキ ノリタツ)
TSUBAKI Noritatsu (FAN Li)



生年 1965年 出身地 中国湖南省
現職 富山大学大学院理工学研究部(工学) 教授
(Professor, Graduate School of Engineering, University of Toyama)
専門分野 触媒化学・エネルギー工学・反応工学
略歴
1987年 中国科学技術大学理学部卒
1992年 東京大学工学系研究科修士課程修了
1995年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
1995年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
1995年 東京大学大学院工学系研究科助手
1998年 東京大学大学院工学系研究科講師
1999年 東京大学大学院工学系研究科助教授
2001年 富山大学大学院理工学研究部教授(現在に至る)

授賞理由
「石油代替エネルギーに着目した触媒プロセスの開発」
(Development of New Catalytic Processes of Alternative Energy)
 新規な石油代替エネルギーのプロセス開発は工学分野における最重要研究課題の一つである。椿 範立氏は、超臨界状態の炭化水素を利用し、温和な条件での固体触媒反応について世界に先駆けて取り組んで、触媒化学と反応工学における新たな研究分野を開拓した。
 特に、大きな細孔内に小さな細孔を持つバイモダル触媒および多金属系複合酸化物触媒は、世界最高の性能を示し、天然ガスから軽油を合成する触媒として実用化されている。さらに、ナノ細孔を有する固体酸触媒膜を金属担持触媒粒子表面に固定させるカプセル触媒の製造法を開発し、合成ガスから一段で最適なガソリンであるイソパラフィンの合成に成功した。既存工業プロセスより遥かに低温、低圧、高速度、長寿命である新規メタノール合成触媒とプロセスの確立に成功した。
 同氏の研究は我が国のエネルギー、石油、鉄鋼、自動車、化学産業などに多大な影響をもたらし、新しい技術として世界規模での展開が期待される。

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