日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_杉山 直
杉山 直
(スギヤマ ナオシ)
SUGIYAMA Naoshi



生年 1961年 出身地 神奈川県
現職 名古屋大学大学院理学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Science, Nagoya University)
専門分野 宇宙論・宇宙物理学
略歴
1984年 早稲田大学理工学部卒
1986年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
1989年 広島大学大学院理学研究科博士課程修了
1989年 理学博士の学位取得(広島大学)
1990年 日本学術振興会特別研究員-PD
1991年 東京大学理学部助手
1993年 日本学術振興会海外特別研究員
1996年 京都大学大学院理学研究科助教授
2000年 国立天文台理論天文学研究系教授
2006年 名古屋大学大学院理学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「宇宙マイクロ波背景放射に関する理論的研究」
(Theoretical Studies on Cosmic Microwave Background)
 杉山 直氏は、宇宙初期の密度ゆらぎによる宇宙マイクロ波背景放射の強度ゆらぎの性質を相対論的に定式化して計算する手法を開発し、マイクロ波背景放射の精密な観測により、宇宙の進化を記述する宇宙モデルを特定できることを示した。また、その生成の物理過程を詳細に解明することに成功した。
 まだ十分な観測データが無い時期に行われた同氏の研究は、その後、実際の観測データにも適用され、COBEやWMAPなどマイクロ波背景放射観測衛星が宇宙年齢や暗黒物質の存在量、さらには暗黒エネルギーの存在などを明らかにする端緒となった。これらは近年の物理学の成果の中でも特筆すべき成果であるが、その契機をつくった同氏の一連の研究は国際的にも高く評価されている。

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