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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_久原 篤
久原 篤
(クハラ アツシ)
KUHARA Atsushi



生年 1976年 出身地 愛知県
現職 甲南大学理工学部 教授
(Professor, Faculty of Science and Engineering, Konan University)
専門分野 分子神経生物学
略歴

1999年
2001年
2002年
2004年
2004年
2005年
2007年
2009年
2011年
2013年
2017年

名古屋大学理学部卒
名古屋大学大学院理学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC(2004年からPD)
名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了
博士(理学)の学位取得(名古屋大学)
名古屋大学大学院理学研究科助手
名古屋大学大学院理学研究科助教
名古屋大学大学院理学研究科講師
甲南大学理工学部講師
甲南大学理工学部准教授
甲南大学理工学部教授(現在に至る)

授賞理由
「線虫を用いた温度応答を司る分子細胞機構の解明」
(Molecular and Cellular Mechanisms Underlying Temperature Response in Nematoda)

  動物は温度に対して様々な生体応答を示すが、温度の感知から個体の行動に至るまでの間には、神経回路やその他の器官を介した情報処理や記憶学習の形成などが関わっている。久原篤氏は線虫を用いたモデル系で、温度に対する組織、細胞レベルでの制御に関する数々の創造性、独創性に富む業績を挙げてきた。久原氏は3量体Gタンパク質を介した温度受容の経路を初めて明らかにした。また、温度と餌の関連づけ学習がわずか3つのニューロンで制御される最小の学習に関する神経回路を明らかにした。さらに、温度が低下すると頭部の感覚ニューロンからのインスリンシグナルが腸で受容され、頭部の感覚ニューロンへのフィードバック制御によって全身の低温耐性が獲得されること、このフィードバックに腸から放出されるステロイドホルモンを受容する精子が介在することを示した。いずれの業績も温度生物学において世界をリードするものである。

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