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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_入谷 寛
入谷 寛
(イリタニ ヒロシ)
IRITANI Hiroshi



生年 1979年 出身地 大阪府
現職 京都大学大学院理学研究科 准教授
(Associate Professor, Graduate School of Science, Kyoto University)
専門分野 数理物理学
略歴

2001年
2003年
2003年
2005年
2005年
2006年
2007年
2010年

京都大学理学部中退(飛び級制度により修士課程入学)
京都大学大学院理学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC(2005年からPD)
京都大学大学院理学研究科博士課程修了
博士(理学)の学位取得(京都大学)
九州大学大学院数理学研究院助手
九州大学大学院数理学研究院助教
京都大学大学院理学研究科准教授(現在に至る)

授賞理由
「ガンマ構造の導入による量子コホモロジーとミラー対称性研究の新展開」
(New Development in the Study of Quantum Cohomology and Mirror Symmetry via Gamma Structure)

  入谷寛氏は、量子コホモロジー理論にガンマ構造を導入し、同分野の研究を世界的に先導している。
  物質の究極をさぐる物理学の弦理論という先端理論において、1990年代にミラー対称性が導くたいへん不思議な現象が発見された。これを正しく定式化し,根本から理解したいというのが数学の大きな関心となり、ミラー対称性をキーワードに物理学とともにすでに膨大な量の研究が進められている。そのなかの一つで、たいへん強力な理論である量子コホモロジー理論において、入谷氏は今日「入谷のガンマ構造」と呼ばれる新しい整構造を導入し、これまでの理論展開を全く新しい段階に進展させた。背景には、入谷氏のこれまでの代数学と幾何学にまたがる著しい業績があり、またガンマ構造というのは、直接にはガンマ関数と呼ばれる複素関数が基となっていて、解析学にもまたがる業績である。
  入谷氏の業績は多くの後続の研究に引き継がれているたいへん独創的なもので、その貢献は多大である。

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