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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_鎌田 由美子
鎌田 由美子
(カマダ ユミコ)
KAMADA Yumiko



生年 1979年 出身地 福岡県
現職 慶應義塾大学経済学部 准教授
(Associate Professor, Faculty of Economics, Keio University)
専門分野 イスラーム美術史
略歴

2002年
2004年
2008年
2011年
2011年
2011年
2014年
2017年

慶應義塾大学文学部卒
東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了
メトロポリタン美術館イスラーム美術部門ホイットニー研究員
ニューヨーク大学大学院美術研究所博士課程修了
博士(Ph.D.)の学位取得(ニューヨーク大学)
早稲田大学高等研究所助教
慶應義塾大学経済学部専任講師
慶應義塾大学経済学部准教授(現在に至る)

授賞理由
「絨毯が結ぶ世界―グローバル・ヒストリーから見る京都祇園祭インド絨毯への道」
(Carpets That Bind the World: Indian Carpets and Their Journey toward the Kyoto Gion Festival from a Perspective of Global History)

  鎌田由美子氏の研究は、これまで看過されてきた南インド(デカン)産絨毯の生産と流通ならびにその意義を明確にして、17~18世紀における日本とインド、さらにヨーロッパ世界の関係を明らかにするものである。
  鎌田氏は、イスラーム美術史を中心に、流通経済史、技術交流史等にかかわる知識や方法を身につけ、多言語におよぶ文献史資料を調査し、徹底した作品調査を重ねてきた。その結果、京都祇園祭の懸装品としても伝わるタイプのインド絨毯が南インド(デカン)産であることを突き止め、その特徴や独自性を明らかにした。加えて、オランダ東インド会社が果たした役割を明らかにしつつ、絨毯の流通経路と受容の様相を浮かび上がらせた。
  鎌田氏の研究は、イスラーム美術の生成と受容の歴史を、グローバル経済と文化伝播の状況に的確に位置付ける点で、大変独創的であり、その貢献は大きい。

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