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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_木村 勇気
木村 勇気
(キムラ ユウキ)
KIMURA Yuki



生年 1976年 出身地 愛知県
現職 北海道大学低温科学研究所 准教授
(Associate Professor, Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University)
専門分野 ナノ領域科学
略歴

1999年
2001年
2002年
2002年
2001年
2002年
2004年
2006年
2008年
2009年
2014年

立命館大学理工学部卒
立命館大学大学院理工学研究科博士前期課程修了
立命館大学大学院理工学研究科博士後期課程修了
博士(理学)の学位取得(立命館大学)
立命館大学理工学部助手
日本学術振興会特別研究員-PD
日本学術振興会海外特別研究員
立命館大学理工学研究機構博士研究員
北海道大学低温科学研究所博士研究員
東北大学大学院理学研究科助教
北海道大学低温科学研究所准教授(現在に至る)

授賞理由
「ナノ領域の特異性を取り入れた結晶化初期過程の解明とその天文学への応用」
(Elucidation of the Early Stages of Crystallization in View of Nano-science, and Its Applications to Astronomy)

  核生成は原子や分子が集合構造を作る起点の現象であり、物質形成の基本現象にも関わらずその定説には不完全な部分が多く、理論値と実験値には大きな隔たりがあった。また、宇宙に存在する100 nm以下の鉱物(宇宙ダスト)は、宇宙物質の創成史において非常に重要な物質であるが、その成因には不明な点が多くあった。木村勇気氏は、独自のレーザー干渉計や赤外分光法、高分解透過型電子顕微鏡中でのナノ粒子の形成と核生成過程のその場観察などにより、ナノ粒子の物性値の精密な測定に成功し、それらがバルクと時には数桁の違いをみせること、特異な成長過程を示すことを明らかにした。また、この成果を取り入れることで、これまでの天文学・鉱物学における様々な物質の生成機構の常識を覆し、宇宙ダストの再合成や、晩期型巨星周辺のダストが示す特徴的な赤外スペクトルの説明に成功し、アストロナノミネラロジーと言われる学術分野の開拓に貢献した。以上のとおり、木村氏は、結晶工学、天文学、惑星科学などの多岐にわたる優れた学術成果を挙げており、今後のさらなる発展が期待できる。

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