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野町 素己
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(ノマチ モトキ) |
NOMACHI Motoki |
生年 | 1976年 | 出身地 | 東京都 | ||
現職 | 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター 准教授 (Associate Professor, Slavic-Eurasian Research Center, Hokkaido University) |
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専門分野 | スラブ語学 | ||||
略歴 |
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授賞理由 | |||||
「カシュブ語を中心とするスラヴ諸語の形態統語構造ならびにその通時的・地理的変化に関する類型論的研究」
(Typological Studies in Slavic Morphosyntax and Its Diachronic and Areal Changes: With Special Reference to Kashubian)
カシュブ語は、ポーランド北部のポメラニア地方で話され、ユネスコが認める消滅危機言語のひとつであるが、これまでその音声学・音韻論、形態論、語彙研究に比して、形態統語論研究は進んでいなかった。野町素己氏は、徹底したフィールドワークで収集した現代カシュブ語の資料や通時的資料とを駆使し、カシュブ語の形態統語構造の解明を飛躍的に進展させた。野町氏は、カシュブ語がドイツ語とポーランド語の両言語から受けたさまざまな地理的、通時的変化を追跡するとともに、その変化に言語類型論的に貴重な「逆行現象」が生じていることを指摘し、その主な要因の一つがポーランド語の影響である可能性を示した。 |