日本学術振興会賞

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_齊藤 晋聖
齊藤 晋聖
(サイトウ クニマサ)
SAITOH Kunimasa



生年 1973年 出身地 北海道
現職 北海道大学大学院情報科学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Information Science and Technology, Hokkaido University)
専門分野 光ファイバ応用技術
略歴

1997年
1999年
1999年
2001年
2001年
2001年
2005年
2007年
2013年

北海道大学工学部卒
北海道大学大学院工学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
北海道大学大学院工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(北海道大学)
北海道大学大学院工学研究科助手
北海道大学大学院情報科学研究科助教授
北海道大学大学院情報科学研究科准教授
北海道大学大学院情報科学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「微細構造光ファイバの高度設計・利用技術に関する研究」
(A Study on Advanced Design and Applications of Microfine-Structured Optical Fibers)

  齊藤晋聖氏は、今後の光通信の核となる微細構造を有する機能性光ファイバの諸特性を理論的に解明するとともに、その設計論の創出と新規光ファイバの実用化を推進し、先駆的な優れた業績を上げている。
  光通信伝送容量の格段の向上は情報通信技術における最重要課題の一つであり、その実現には、伝送特性の分散を制御できる人工的な微細構造を有する光ファイバや、1本の光ファイバに複数のコアが収容された微細構造を有するマルチコア光ファイバの実現が必要不可欠である。まず齊藤氏は、種々の微細構造光ファイバに対応できる精緻な解析設計理論を他に先駆けて確立した。本理論は、今日では微細構造光ファイバの標準理論として定着している。次に齊藤氏は、この理論をもとに、製造ばらつきをも考慮した構造最適化設計技術を開発し、国内外企業との共同によって新規光ファイバの実用化を推進した。更に齊藤氏は、マルチコア光ファイバ技術を導入した空間多重伝送技術を提案し、光ファイバ1本当たりの空間多重度の世界記録を達成している。
  以上のとおり、齊藤氏は、超大容量光ファイバの研究開発において顕著な成果を上げており、今後も更なる活躍が期待できる。

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