日本学術振興会賞

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_定兼 邦彦
定兼 邦彦
(サダカネ クニヒコ)
SADAKANE Kunihiko



生年 1971年 出身地 埼玉県
現職 東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
(Professor, Graduate School of Information Science and Technology, The University of Tokyo)
専門分野 アルゴリズムとデータ構造
略歴

1995年
1997年
1999年
2000年
2000年
2000年
2003年
2007年
2009年
2014年
2014年


東京大学理学部卒
東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
博士(理学)の学位取得(東京大学)
東北大学大学院情報科学研究科助手
九州大学大学院システム情報科学研究院助教授
九州大学大学院システム情報科学研究院准教授
国立情報学研究所准教授
国立情報学研究所教授
東京大学大学院情報理工学系研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「大規模データ処理のための簡潔データ構造の開発」
(Development of Succinct Data Structures for Large-scale Data Processing)

  極めて大量のデータ、いわゆるビッグデータの記録や検索処理の高速化は、高度なIT社会を実現する上で極めて重要な研究課題である。通常、大規模データは記憶容量を節約するために、データ圧縮して保存される。従来、データを探し出す検索等の処理は、圧縮前のデータに戻して行わざるをえず、多大な時間と作業領域が必要であった。
  定兼邦彦氏は、この課題に対し、「簡潔データ構造」を考案し、データを理論的な限界まで圧縮して保存し、かつ圧縮された状態のままで高速なデータ検索と任意指定箇所のデータの高速復元を可能とする手法を考案した。この手法は、Webページやソーシャルネットワークの膨大なデータの解析、ヒトの全DNAの解析を1台のPCで可能にするなど、多様な分野に応用可能な汎用性の高いものである。
  定兼氏は、現実のビッグデータ活用に貢献する我が国の代表的な情報学の研究者の一人として、今後も世界をリードする幅広い活躍が期待される。

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