日本学術振興会賞

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_桂 誠一郎
桂 誠一郎
(カツラ セイイチロウ)
KATSURA Seiichiro



生年 1978年 出身地 千葉県
現職 慶應義塾大学理工学部 准教授
(Associate Professor, Faculty of Science and Technology, Keio University)
専門分野 実世界ハプティクス
略歴

2001年
2002年
2003年
2004年
2004年
2005年
2007年
2008年
2011年

慶應義塾大学理工学部卒
慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC(2004年からPD)
慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(慶應義塾大学)
長岡技術科学大学助手
長岡技術科学大学助教
慶應義塾大学理工学部専任講師
慶應義塾大学理工学部准教授(現在に至る)

授賞理由
「実世界ハプティクス研究および運動と知覚の時空間拡張に関する応用技術の開拓」
(Real-World Haptics and Its Application Technologies to Spatiotemporal Extension of Motion and Sensation)

  実世界ハプティクスは、実世界における力触覚を工学的に再現することを目的とした研究分野である。桂誠一郎氏は、加速度制御を応用することにより、人間の動作そのものをディジタルデータとして記録・再現する「モーションコピーシステム」という新技術を開発するとともに、独創的なデモンストレーション技法を考案するなど、この分野で群を抜く研究成果をあげている。
  従来、接触と非接触を繰り返し行う動作については位置の追従と力の作用・反作用を同時に実現しなければならないため、ロボットによる実現が困難であった。桂氏は、加速度制御を基盤とする理論構築により、接触判定や切り替え制御などを導入することなくこの問題を解決できることを明らかにした。
  人の動作を再現する技術は産業上も極めて大きな意味を持ち、少子高齢化の進む我が国において、ロボットによる柔らかい介護動作の実現や、診断、リハビリテーションの支援につながるばかりではなく、生産分野等における熟練技能者の「匠」の技の再現などに応用が期待できる。
  桂氏の考案した技術は、将来の人間支援のためになくてはならないものであり、今後の益々の活躍が期待できる。

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