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日本学術振興会賞

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の授賞式開催について

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の授賞式を開催しました

審査会委員長挨拶

野依審査会委員長

 学術の世界にはさまざまな賞が存在します。ある分野の創始や発展に生涯を捧げた方々へ敬意を表する、また鮮烈な印象を与える作品の発表や科学的発見を称える、などです。この日本学術振興会賞は、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させるため、優れた若手研究者を早い段階から顕彰し、研究の発展を支援することを目的としています。平成16年度に創設され、このたび第10回を迎えましたが、これまで学術上特に優れた成果を上げた45歳未満の若手研究者244名に対し授与してきました。平成18年度に本賞を受け、6年後にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授をはじめ、多岐にわたる学術諸分野を牽引する受賞者たちの活躍は、本賞の意義をますます確固たらしめるものとして、非常に心強く思います。

 私も長く研究社会に身を置いて、ささやかな成果を残すことができました。そこには恩師や先達の導きはもとより、いくつかの賞が背中を支えてくれたとの思いがあります。しかし、私が尊敬するスイスの大化学者アルバート・エッシェンモーザーは、こう言います。「受賞は大変有難いことだ。しかし、科学的発見はもっと素晴らしい」と。学術賞の受賞はスポーツにおけるメダル獲得とは異なります。受賞は画一条件下の厳しい競争の結果ではなく、むしろ多様な価値の存在を教えてくれるからです。

 学術の本質は変わらずとも、時代は移ります。気候変動はじめ、国境を超えた課題が累積する現代において、その解決にむけた学術の役割は、今後ますます大きくなります。我が国の若手研究者が、世界のさまざまな人びとと連携しながら、自らの潜在的な能力を最大限に発揮し、社会の期待と要請に応えてくれることを願っています。日本学術振興会賞審査会委員長といたしましても、その使命を認識し、本賞のますますの発展に尽力したく思います。関係各方面のご理解、ご支援とご協力をお願いいたします。

第10回日本学術振興会賞授賞式