日本学術振興会

R022量子構造生物学委員会

活動目的

 本委員会は、現代の生命科学の基礎的および応用的研究に重要な役割を果たしてきた構造生物学における、近年の新しい先端的研究法、および成熟した汎用的な構造解析法の複合的かつ革新的利用法を自由に議論することを目的としています。最新の情報は学界と産業界で広く共有して、本委員会が主催する研究会は産学の研究者の密接な相互交流の場を提供します。

活動内容

 近年、注目を集めているクライオ電子顕微鏡,X線自由電子レーザー、最先端放射光技術など、新しい構造生物学的手法の汎用的な利用を促進するため、これらの技術的な最新情報をアカデミアの研究者から提供して、創薬事業での技術展開などにつながる問題点を指摘し、解決策を見いだすための議論を深めます。また、これまで広く用いられてきたさまざまな構造生物学の手法(Ⅹ線、中性子線、電子線による回折法および散乱法、NMR法など)、についても、それらの有機的な融合による新しい相関構造解析などを中心に議論を深めていきます。さらに、構造解析結果のより深い洞察や量子計算によるin silico研究との連携のために、計算科学についての技術的情報を共有して、構造生物学研究をさらに進展させるための議論を深めます。本委員会はこれらの取り組みを推進するため,研究会などを中心に産学の研究者が自由に交流する場を提供します。

設定期間

令和2年4月1日~令和7年3月31日

委員構成(活動開始時)

学界 22名  産業界 20名  委員総数 42名

委員長

三木 邦夫 京都大学 名誉教授