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独立行政法人日本学術振興会
研究事業部 研究事業課 産学協力係
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テラヘルツ帯域には,物質や生体の重要な物性情報が存在しているため,材料分野,バイオ・医薬分野,安全・防犯・セキュリティー・分野等々,多岐に亘る分野への展開が予想される。応用を展開するためのセンシングやイメージングなどの,先端計測・分析技術の研究や機器開発が活発に行なわれ,汎用分析や医薬品分析などで市販品も見られるようになっているが,長期的視野に立った更なるイノベーションも期待されている。
このように将来を期待されるテラヘルツ波科学技術領域において、テラヘルツ波工学,量子エレクトロニクス,量子物理,分子化学,医学,薬学,分野の学界・産業界の第一線の研究者、技術者が組織横断的・分野横断的に情報交換を行うことによって、共同研究を促進するとともに、学術研究の中にある産業化の可能性を含む基幹的技術を掘り起こし、これまで未開拓とされた電磁波の特長を活用しながら新産業の創出をめざす。
本委員会の取り組む研究領域として、高速無線技術でブロードバンドネットワークのワイヤレスソリューションを提供するICT分野,X線に替わる隠匿物の検知技術で安全・安心な社会を実現するためのセキュリティー分野,極性分子と相互作用する分光技術を用いたバイオ・医薬分野に焦点を当て議論する。
具体的には、● 光源・検出器デバイス技術 ● イメージング技術 ● 分光分析技術 ● その他THz関連技術の4つの技術研究領域を定め、・差周波混合によるテラヘルツ波発生 ・ガン発振器、インパット発振器、タンネット、共鳴トンネルダイオード等、THz固体発振器 ・光伝導アンテナおよび非線形光学結晶による分光・イメージングシステム ・p型ゲルマニウム(p-Ge)レーザー及び量子カスケードレーザー ● ジャイロトロン ・自由電子レーザー ・熱型および量子型、超伝導ミキサー、アンテナ結合素子などを用いるTHz検出器などのテーマについて取り組む。
平成30年10月1日~令和6年3月31日
廣本 宣久 静岡大学 名誉教授
https://thz182.jp/index.html
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