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研究公正~Research Integrity~

第3回研究公正シンポジウム「研究不正―起こさせないために、起こってしまったら」

【シンポジウム概要】

   日本学術振興会(JSPS)と公正研究推進協会(APRIN)が主催し、科学技術振興機構(JST)と日本医療研究開発機構(AMED)が共催して、9月9日(月)にホテルグランドアーク半蔵門にて、第3回研究公正シンポジウム「研究不正―起こさせないために、起こってしまったら」を開催しました。
 始めに、JSPS家泰弘理事による開会挨拶、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課研究公正推進室丸山智室長による来賓挨拶が行われました。
 続いて、基調講演では、APRIN市川家國専務理事が、「研究倫理教育と不正調査:望まれる国際化」と題して不正調査手続きの標準化やeAPRIN教材の有効な活用方法について、招待講演では、東京大学相原博昭副学長が、「研究不正の背景と研究公正推進の課題」と題して不正行為の認定事例や不正行為の背景及び研究不正調査に関する課題についてそれぞれ述べられました。
 続いてパネルディスカッションは、APRIN浅島誠理事長の司会により進行されました。
 まずは、パネルディスカッションに先立ち、パネリストの甲南大学文学部井野瀬久美惠教授から事例を元に人文学 ・社会科学の学問特性と研究不正について、大阪大学全学教育推進機構中村征樹准教授から研究倫理教育の効果的な実施について、慶應義塾大学大学院法務研究科三木浩一教授から不正行為の防止及び対応に関するモデル規程について発表がありました。
 引き続き、事前アンケートにおいて特に要望の多かった3つのテーマやフロア参加者からの質問に基づき、ディスカッションが行われました。
 テーマ①「実効性のある研究不正防止策・再発防止策」では、日常の研究活動の中で立場に応じた段階的な研究倫理教育を行う必要性や人文学 ・社会科学分野のシニア研究者の当事者意識の問題点について、テーマ②「不正を認定する際の判断基準」では、各学問分野のコミュニティの常識としての基準はあるが、コミュニティを越えた一般的な判断基準があるわけではないことについて、テーマ③「不正事案の調査を行うにあたって留意すべきこと」では、不正認定にかかる統一基準の必要性についてなど活発な意見交換がなされ、非常に有意義なディスカッションとなりました。
 終わりに、APRIN浅島誠理事長による閉会挨拶が行われ、研究者や研究機関事務担当者の方々など262名の参加を得て、盛会のうちに終了いたしました。

 

【当日の配布資料】

  ■ 開会挨拶
 家 泰弘 日本学術振興会理事
  ■ 来賓挨拶「公正な研究の推進に向けて」
 丸山 智 文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課研究公正推進室長         (資料1
  ■ 基調講演「研究倫理教育と不正調査:望まれる国際化」
 市川家國 公正研究推進協会専務理事、信州大学医学部特任教授、Vanderbilt大学名誉教授 (資料2
  ■ 招待講演「研究不正の背景と研究公正推進の課題」
 相原博昭 東京大学副学長                              (資料3
  ■ パネルディスカッション「研究不正の事前防止策と事後対応策」
 ファシリテーター
   浅島 誠 公正研究推進協会理事長、東京大学名誉教授、帝京大学特任教授、日本学術振興会学術顧問
   パネリスト
     市川家國   (再掲)
     相原博昭   (再掲)
     井野瀬久美惠 甲南大学文学部教授                      (資料4
     中村征樹   大阪大学全学教育推進機構准教授                (資料5
     三木浩一   慶應義塾大学大学院法務研究科教授               (資料6
  ■ 閉会挨拶
 浅島 誠(再掲)

 

【当日の様子】

集合 ディスカッション 会場俯瞰 丸山 市川 相原 井野瀬 中村 三木