本会は、情報・システム研究機構からの研究資金の不正使用に関する調査報告書の提出を受け、「研究活動の不正行為及び研究資金の不正使用等への対応に関する規程」（平成１８年１２月６日規程第１９号）に基づき、以下の措置を講ずることとしました。

1. 措置の対象者
   田邊　優貴子（情報・システム研究機構　国立極地研究所元助教）
2. 不正使用が行われた事業
   研究種目：若手研究（A）
   研究課題名：環境変動下における極域湖沼生態系の生物多様性とその遷移・応答機構の解明
   交付額：平成28年度～令和元年度　23,340千円
   
   

   研究種目：基盤研究（B）
   研究課題名：バイカル湖における富栄養化にともなう生態系変質リスクの検証
   交付額：平成27年度～平成30年度　15,860千円

   
   研究種目：基盤研究（B）
   研究課題名：南極湖沼生態系からつなげる生命現象と理論
   交付額：平成26年度～平成28年度　14,820千円

3. 不正使用の内容
   調査機関による調査の結果、旅費の水増し請求及びカラ出張、学会参加費の水増し請求、通信費の架空請求を行ったと認定された。
4. 措置の内容
   ○研究費の返還命令
   不正使用が認められた研究費の支出について、その返還を求める。
   
   ○研究資金を交付しない期間について
   令和２年度から令和５年度の４年間、本会の研究資金を交付しないこととする。