先輩職員の声

現在の職務内容

科研費の審査体制を支える

  研究事業部研究助成第一課は、日本で最も大規模な競争的資金である科学研究助成事業、いわゆる「科研費」の審査・交付・執行を担当しています。その中でも、私が主に携わっている業務は科研費の審査です。科研費の審査は、研究者の先生方によるピアレビューのシステムによって行われています。その中でも多くを占める基盤研究等の審査は、書面審査と直接顔を合わせて審査する合議審査で構成されています(平成30年度分からは、一部種目で審査システムが変わります)。

  私たち審査担当の職員は、複雑な審査基準や審査方法が審査委員の先生方に適切に伝わるよう資料や審査の運用について話し合いを重ね、決定した方針をもとに書面審査・合議審査を運用しています。
  また、科研費には様々な種目があり、必要な手続きは膨大なものになります。加えて、研究事業部では教育プログラムやトップレベルの研究拠点の形成など、幅広い事業を手掛けています。規模が大きい仕事ばかりですが、職員が互いに連携を取ることで乗り越えられています。


  1年のスケジュール
  4月~6月   この時期は大きな仕事が少ないため、書類確認や手続きなど科研費の執行のお手伝いをします。
  7月   科研費制度や運用について話し合う科研費委員会の第一回目が開催されるため、その準備に奔走します。
  8月   科研費の種目の一つである、「研究活動スタート支援」の審査が行われます。
  9月~11月  この時期は、第二回目の科研費委員会を開催する傍ら、年末の審査開始に向けて準備を進めます。
  12月~1月  基盤等の科研費の第一段審査が行われ、審査委員からの質問対応や審査の進捗管理に追われます。
  2月~3月   基盤等の審査が約1ヶ月に渡って行われます。この時期は気づくと1日があっという間に終わってしまいます。

日本学術振興会職員になって感じたこと

「研究」を軸にした多くの人との出会い

  そもそも私が日本学術振興会(学振)に勤めようと思ったきっかけは、大学院生として研究の現場にいた間、学生も先生も研究環境や研究資金に関する悩みが絶えないという現状を変えたいと思ったことでした。しかしながら、学振に持っているイメージは「科研費」くらいしかありませんでした。

  実際に勤めてみると、一つの部だけでも様々な事業を行っており、学振全体では人材育成や国際交流、顕彰など多岐にわたる事業を擁していたことに驚かされました。ここでは、様々なバックグラウンドを持った方と一緒にお仕事させていただいたり、研究者を目指す学生からトップレベルの研究者まで、「研究」を軸にして多くの人と出会えたりと、知見を広げる機会を得ることができます。また、普段の業務でも、担当が違うにも関わらず、他の事業に何かしらの形で関わらせていただくことがあり、非常に刺激的で、大局的な視点を持つ良い経験になっています。

院生時代に調査したハワイの
キラウエア火山を再訪
(本人撮影)






火口付近(本人撮影)



H29.3.1現在