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産学協力による国際シンポジウムの開発援助

国際シンポジウムの開催

 
「第4回世界製鋼会議」
The 4th International Congress on the Science and Technology of Steelmaking (ICS2008)
 

製綱第19委員会

  1. 概要
    表1 国別 発表者数と参加者数
    • 国際シンポジウム名:第4回世界製鋼会議 (ICS2008)
    • 開催期間:2008年10月6日(月)~8日(水)
    • 開催場所:岐阜県長良川国際会議場
    • 参加者数:259名(国内181名、国外78名)
    • 著名な海外参加者:Rob. Boom (Delft University of Technology, Holland), Xinhua Wang (University of Science and Technology of Beijing, China), Gordon. A. Iron (McMaster University, Canada), Ken. C. Mills (Imperial College, UK), Lauri Holappa (Helsinki University of Technology, Finland), R.I.L. Guthrie (McGill University, Canada) etc.
    • 予算総額:13,834千円(独立行政法人日本学術振興会経費負担額3,500千円を含む)


  2. 実施内容・成果及び成果公開について
     長良川国際会議場(岐阜市)にて、第4回世界製鋼会議が日本学術振興会・製鋼第19委員会ならびに日本鉄鋼協会の主催で開催された。この会議は日本およびアジア、北米、欧州各国を中心に広く世界の研究者・技術者が一同に会し、製鋼技術の分野について情報交換および活発な議論を行なう場として、1996年に日本の千葉で第1回会議が開催され、その後4年毎に日本、欧州、米国の持ち回りで開催されている。第2回は2001年に英国のSwansea、第3回は2005年に米国のCharlotteで開催された。
     本会議の講演件数は表1に示すように、173件(内、Plenary lecture4件、Keynote lecture1件を含む)で、参加者は259名(ドイツ、中国、オーストラリア、韓国、カナダ、米国、ウクライナなどの海外20カ国から78名参加)に達し、活発な討議が展開された。
     本国際会議での各技術セッション毎の発表件数は次ページの表2の通りである。特にInclusion, 連続鋳造(CC)関連技術に対する発表件数が多く、また環境技術に関する話題が数多く提供されると共に、Microwave Processingという新たな分野に関係するセッションが設けられたことは本会議の大きな特徴である。


     鉄鋼業における製鋼プロセスは、省エネルギーならびに二酸化炭素ガス 表2 各セッションのテーマと発表件数
    排出削減に対する高度な技術対応を必要とするが、わが国の鉄鋼環境保全技術は世界最先端の技術力を誇り、国の基幹産業のひとつである自動車製造をはじめとする重工業を支える根幹であるとともに、鉄や副生物などの再資源化に対する重要なプロセスをも担っている。本国際会議において討議された製鋼プロセスにおける最先端の科学技術に関する学術情報は、本研究委員会の主題である製鋼工学分野ならびにわが国の鉄鋼業における国際競争力の維持・発展のみならず、持続的循環型社会形成とその国際協力体制の確立を進める上でも極めて有益であり、3日間の会期中にそれらの価値ある情報を基にした深い議論、意見交換を十二分に行うことができた。
     本会議前日にはWelcome Partyが開催され、2日目夕刻にはBanquetが鏡開きとともに始まり(図1,2)、終始和やかな雰囲気のもと国際交流の輪が広がった。次回は2012年にドイツのドレスデンで開催される予定である。
     本会議では講演者の発表論文をProceedings(700ページの冊子版ならびにCD-ROM版)にまとめて、参加者に配布した。過去3回の会議で刊行したProceedingsにも有用な情報が満載されており、参照価値が非常に高く、多方面で活用されている。本会議資料も先進製鋼技術に関する情報源のひとつとして大いに活用されることが期待できる。



  3. 今後の課題
     近年における中国の急速な台頭と鉄鋼生産工程における炭酸ガス排出削減の流れの中で、製綱技術及び環境技術の指導的立場である日本で本国際会議が開催された意義は大きい。今後資源・エネルギー循環ならびに二酸化炭素排出抑制などの環境対策が益々重要視されるが、一国で対応できる問題ではなく、さらなる情報交換の場として本会議が継続的に開催されることが望まれるとともに、関連分野との融合的な課題についても幅広く取り上げられることが今後の課題の一つである。

    図1 組織委員長 日野光兀東北大学教授のご挨拶   図2 Banquetでの鏡割り
    図1 組織委員長 日野光兀東北大学教授のご挨拶   図2 Banquetでの鏡割り


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