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産学協力による国際シンポジウムの開発援助

国際シンポジウムの開催

 
「第8回ナス科ゲノム研究および第2回ウリ科ゲノム研究合同国際シンポジウム」
The 8th Solanaceae and 2nd Cucurbitaceae Genomics Joint Conference (SOL&ICuGI2011)

植物分子デザイン第178委員会
 
1. 概要
日本学術振興会植物分子デザイン第178委員会では、標記の国際シンポジウムを以下の通り開催しました。
  • 開催期間:2011年11月28日(月)〜12月2日(金)
  • 開催場所:神戸国際会議場(神戸市)
  • 参加者:312名[国内157人(学会130人、産業界27人)、国外22カ国155人(学界125人、産業界30人)]
      海外参加者の国別内訳:オランダ24人、韓国21人、フランス20人、米国19人、中国14人、スペイン10人、イスラエル7人、イギリス6人、ドイツ3人、スイス3人、デンマーク3人、ロシア2人、ニュージーランド2人、インド2人、カナダ2人、タイ1人、香港1人、コロンビア1人、オーストラリア1人、南アフリカ1人、ベルギー1人、イタリア1人、不明10人
  • 発表件数:212件[口頭105件、ポスター107件]
  • 著名な海外参加者:S. Rombauts (VIB-UGent, Belgium), A. Bendahmane (URGV-INRA, France), D. Choi (SNU, Korea), J. Giovannoni(Cornell U, USA), G. Giuliano (ENEA, Italy), S. Huang (BGI, China), BC Kang (SNU, Korera), Y Xu (BAAFS, China), L. Muller (BTI, USA), MC Daunay (INRA, Frnace), N. Katzir (NYRC, Israel), J. Garcia-Mas (CSIC-IRTA, Spain), A. Aharoni (WIS, Israel), A. Granell (CSIC-UPV, Spain)他
  • 予算総額:22,351千円
    (学振負担予定額4,104千円を含む)
本国際会議は、当初2011年10月下旬につくば国際会議場で開催予定でしたが、東日本大震災の影響で神戸国際会議場での開催に変更しました。地震、原発事故、円高など海外から参加者にとっては参加意欲を下げる国内状況でしたが、22カ国から総計で300名を超える参加者がありました。参加者数は、当初の予定を超える数字で、その半数が海外からという状況でした。我が国で開催される国際会議としては、外国人比率の非常に高い国際会議となりました。中止や延期が目立つ我が国での国際会議が多い中、国内外に我が国が復興していることを発信できたのではないかと感じております。

2. 実施内容・成果および成果公開について
本会議は、田畑哲之先生(かずさDNA研究所)の招待講演で幕を開けました(写真1)。この講演では、基礎科学とゲノム科学の進展により、植物科学が今後どのような方向に進んで行くのかについてお話いただき、充実した講演になりました。口頭発表は、6会場、23セッションに分かれて、45件の招待講演を織り交ぜながら活発な討論が交わされました(表1)。ポスター発表会場においても、活発な議論が交わされました(写真2)。本会議では、ポスター発表のうち、学生・若手研究者の発表を対象に、招待講演者らの投票により3件を選出し、優秀発表賞を授与しました。以上の発表を聞いた多くの参加者から、歴代SOL会議の中で最も活発なシンポジウムであったとの高い評価をいただきました。
本会議では、招待講演者の発表論文を中心にプロシーディングスにまとめて公開予定であり、日本植物細胞分子生物学会が発行する“Plant Biotechnology”誌の特集号として発刊予定です。

3. 今後の課題について
ナス科およびウリ科作物ともモデル品種・系統の全ゲノム解読が近年終了し、その情報を活かした産業上重要な品種・系統の全ゲノム解読が目覚ましい勢いで進められています。今後は、これらのゲノム解読情報を関連産業の発展に如何に効果的に活かしていくかが重要になります。今後の国際会議運営においては、植物分子デザイン研究に携わる学界および産業界委員が、一層連携し、ゲノム情報の産業利用などに関するトピックスやセッションを企画していくことが、産学協力研究委員会としての本委員会の大きな役割と考えています。

4. まとめ
SOL会議は、ナス科植物のゲノム研究国際コンソーシアムが毎年開催している国際会議で、ナス科のゲノム研究の進展とその成果の産業利用について議論が行われています。2003年に米国ワシントンDCで開催された第1回会議を皮切りに今回は第8回になりました。植物分子デザイン第178委員会は、ナス科およびウリ科ゲノム研究の成果を我が国の産業界の発展に活用すべく設立されました。ナス科およびウリ科を代表するトマトおよびメロンのモデル品種で全ゲノム情報解読が相次いで終了(2010年,2011年)したのを受け、その成果をいち早く我が国の関係者に伝えるべく、植物分子デザイン第178委員会が主催し、関係学協会の協力を得て、開催しました。
この国際会議を開催するにあたり、総勢45名の国内外の著名な研究者に招待講演を依頼しました。その結果として、本会議は、植物分子デザインの研究分野で活躍する研究者が一堂に会する貴重な機会となりました。このように、東日本大震災の後であるにもかかわらず、第一線で活躍する研究者が我々の要請に応じて参加し、講演をして下さったことは、大変ありがたいことです。これは、本委員会が培ってきた研究交流の賜ですあります。今回の会議の成功で、今後の本委員会活動を一層活性化させることに役立つと思います。また、本会議では、若手が企画から運営まで活躍してくれており、本研究分野を担う若手研究者にとっても大きな励みになったと思います。
最後になりましたが、本会議の開催にあたり、日本学術振興会から多大なるご支援をいただきました。ここに深く感謝の意を表します。

表1 主な口頭発表のテーマ
ゲノム解読、果実生物学、生物ストレス、非生物ストレス、発達、多様性と進化、バイオリソース、機能ゲノミックス、分子育種、メタボローム、プロテオーム、バイオインフォマティックス、新規技術、オルガネラゲノム、二次代謝、
トマト、キュウリ、トウガラシ、ナス、コーヒー、スイカ、カボチャ、メロン、ジャガイモ、タバコ、ペチュニア

写真1. 基調講演に聴き入る参加者

写真2. ミキサーで議論を行う参加者

写真1. 基調講演に聴き入る参加者   写真2. ミキサーで議論を行う参加者

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