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伊川 正人
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(イカワ マサヒト) |
IKAWA Masahito |
生年 | 1969年 | 出身地 | 大阪府 | ||||||||||||||||||||
現職 | 大阪大学微生物病研究所 教授 (Professor, Research Institute for Microbial Diseases, Osaka University) |
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専門分野 | 実験動物学 | ||||||||||||||||||||||
略歴 |
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授賞理由 | |||||||||||||||||||||||
「遺伝子組換え動物を用いた生殖医学研究」
(Study on Reproductive Medicine Using Genetically Manipulated Animals)
日本を含む先進諸国では10組に1組のカップルが不妊と言われ、原因の究明と治療法の開発が急務となっている。伊川正人氏は、自身が開発した発生工学的技術を活かして、不妊のメカニズムを明らかにする研究、および不妊治療に資する基盤研究において先端的な研究を展開している。同氏は、精巣特異的な分子であるカルメジンの機能を初めて明らかにし、精子膜たんぱく質が受精に果たす役割を解明することで、生殖不全の一端を明らかにした。また、精子形成不全マウスや胎盤形成不全マウスの治療に遺伝子操作技術を導入することにより将来の不妊・不育治療の可能性を示した。他にも胎盤血管新生阻害により妊娠高血圧症候群モデルを作製するなど、疾患モデルの作製と治療法の開発の両分野において顕著な成果を収めている。 伊川氏の業績は、社会への還元を含めて将来性の認められるものであり、また今後の研究者としての大いなる展開を強く期待させるものである。 |