日本学術振興会賞

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_荻 博次
荻 博次
(オギ ヒロツグ)
OGI Hirotsugu



生年 1967年 出身地

京都府

現職 大阪大学大学院基礎工学研究科 准教授
(Associate Professor, Graduate School of Engineering Science, Osaka University)
専門分野 超音波工学
略歴
1991年 大阪大学基礎工学部卒
1993年 大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了
1993年 大阪大学大学院基礎工学研究科助手
1997年 博士(工学)の学位取得(大阪大学)
1998年 米国標準技術研究所招聘研究員
2000年 大阪大学大学院基礎工学研究科助教授
2007年 大阪大学大学院基礎工学研究科准教授(現在に至る)
授賞理由
「超高感度振動子バイオセンサーの開発」
(Development of Ultrasensitive Thin-Film Oscillator Biosensor)
  荻博次氏は、機械工学をバックグラウンドとし、材料科学と生命科学の研究のための独創的な音響計測法の開発と、その応用のための研究を精力的に進めてきた。特に、音響的手法を用いたバイオセンサーの分野では、孤立した裸の振動体を遠隔発振させるという独創的な発想により、感度限界を打ち破ることに成功し、大幅な感度向上を実現している。振動体を力学拘束がない微細流路に組み込むことによるさらなる感度向上を可能にするとともに、振動体をナノメートルサイズとした超高周波の音響計測法を確立し、これを利用したバイオセンサーの基礎概念も提唱している。その場診断や繰り返し使用が可能なバイオセンサーは、疾患の早期発見と医療費削減に繋がる可能性を有し、将来の更なる研究の発展が見込まれる。
  このような卓越した研究業績により、異分野融合の工学研究者として、荻氏の今後の活躍が大いに期待できる。

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