日本学術振興会賞

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_浅井 祥仁
浅井 祥仁
(アサイ ショウジ)
ASAI Shoji



生年 1967年 出身地 石川県
現職 東京大学大学院理学系研究科 准教授
(Associate Professor, Graduate School of Science, the University of Tokyo)
専門分野 素粒子物理学実験
略歴
1990年 東京大学理学部卒
1992年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1992年 日本学術振興会特別研究員-DC
1995年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1995年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
1995年 日本学術振興会海外特別研究員
1995年 CERN欧州素粒子原子核研究所(OPALグループ)
超対称性研究グループリーダー
1995年 東京大学素粒子物理国際研究センター助手
2003年 東京大学素粒子物理国際研究センター助教授
2007年 東京大学大学院理学系研究科准教授(現在に至る)
授賞理由
「エネルギーフロンティア加速器LHCを用いたヒッグス粒子の研究」
(Study of Higgs Particle Using the Energy-Frontier Collider LHC)
  2012年7月、CERN研究所LHC加速器に設置する国際共同研究アトラス実験はヒッグス粒子と見られる新粒子を発見し、世界的な注目を集めた。ヒッグス粒子は、物質を構成する素粒子や力を伝える素粒子に質量を与える機構を明らかにする素粒子として、素粒子標準理論には不可欠ではあるが、これまで40年の永きにわたって発見することができなかった。その存否は、私たちの多様な宇宙を創っている真空構造を解き明かすことに繋がり、宇宙の創成の解明など、その学術的意義は素粒子物理学に留まるものではない。
  浅井祥仁氏は、LHC加速器実験が始まる前から新粒子探査方法について独創的な研究成果を挙げており、エネルギーフロンティアの素粒子実験分野で常に世界をリードしてきた。アトラス実験が稼働してからは、日本の解析チームを率いて物理解析の指導的役割を担っており、上記の歴史的偉業に多大な貢献を果たした。今後も、テラスケールの物理学分野を切り拓く若手研究者として、益々の活躍が期待される。

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