日本学術振興会賞

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_松島 法明
松島 法明
(マツシマ ノリアキ)
MATSUSHIMA Noriaki



生年 1973年 出身地 東京都
現職 大阪大学社会経済研究所 教授
(Professor, Institute of Social and Economic Research, Osaka University)
専門分野 産業組織、地域科学
略歴
1996年 東京工業大学工学部卒
1998年 東京工業大学大学院社会理工学研究科修士課程修了
2001年 東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了
2001年 博士(工学)の学位取得(東京工業大学)
2001年 信州大学経済学部講師
2004年 信州大学経済学部助教授
2005年 神戸大学大学院経営学研究科助教授
2007年 神戸大学大学院経営学研究科准教授
2009年 大阪大学社会経済研究所准教授
2011年 大阪大学社会経済研究所教授 (現在に至る)
授賞理由
「産業組織の理論的分析」
(Theoretical Analysis of Industrial Organization)
  松島法明氏は理論的産業組織論の分野で、特に公企業と私企業が混在する寡占市場(例えば、郵便貯金と民間銀行が併存する銀行業や、ゆうパックと配送会社が併存する配送業)の分析では、公共セクターの価格設定などに果たす役割を明らかにした。消費者の利益を考慮する公企業の参入が私企業の企業数や産業構造に与える仕組みを多角的に分析しており、政策的な含意も大きい。
  同氏の研究の特徴は、現実世界の重要な要素を取り入れながらも、ゲーム理論を駆使しながら、単純なモデル構築によって明快な分析結果を示している点にある。同氏の研究は、価格戦略、マーケティング、企業間取引、製品差別化戦略など経営学分野も視野に入れて進められている。
  このように松島氏の研究業績は、産業組織論において重要であると同時に、他の社会科学との関連も深く、今後さらなる発展が期待できる。

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