日本学術振興会賞

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第9回(平成24年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_池本 大輔
池本 大輔
(イケモト ダイスケ)
IKEMOTO Daisuke



生年 1974年 出身地 東京都
現職 明治学院大学法学部 准教授
(Associate Professor, Faculty of Law, Meiji Gakuin University)
専門分野 国際関係史
略歴
1998年 東京大学法学部卒
2000年 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
2002年 日本学術振興会特別研究員-DC
2007年 オックスフォード大学大学院政治・国際関係研究科博士課程修了
2007年 Ph.D(政治学)の学位取得(オックスフォード大学)
2008年 関西外国語大学国際言語学部専任講師
2010年 明治学院大学法学部専任講師
2011年 明治学院大学法学部准教授 (現在に至る)
授賞理由
「欧州通貨統合(1970年から79年)-英仏の経験」
(European Monetary Integration 1970-79: British and French Experiences)
  池本大輔氏は、その主著において、1970年代の欧州通貨統合の誕生期に、なぜ英国が不参加、フランスが参加という決定を下したかについて解明を試みた。その結果、従来から指摘されてきた国際戦略や経済的要因などだけでは、英仏両国の相反する決定を十分には説明できないとし、英仏両国の国内政党政治のあり方の違い(とりわけ与野党間の協力の有無)が決定的な要因であったことを、議会文書や主要政党の内部文書など、膨大な量の一次資料から詳細な検討を通じて明らかにした。
  同氏の、国際戦略や経済的要因に加えて国内政党政治の重要性を丹念に分析したアプローチは、通貨統合に限らず、欧州憲法批准問題など欧州統合をめぐる他の論点の解明にも広く応用可能な、発展性に富むものである。さらに同氏は、現在、80年代の通貨・金融統合の進展やEU憲法問題など、EU研究に精力的に取り組んでいる。

  多面的な問題関心、独創的な着想、堅実な手法をあわせもつ池本氏は、イギリス政治、EU(欧州連合)を中心とする比較政治の分野で、国際的に活躍する若手研究者であり、今後、わが国の政治学研究を主導し、国際的水準で先進的な研究を次々に遂行することが期待される。

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