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日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_西村 栄美
西村 栄美
(ニシムラ エミ)
NISHIMURA Emi



生年 1968年 出身地 兵庫県
現職 東京医科歯科大学難治疾患研究所 教授
(Professor, Medical Research Institute, Tokyo Medical and Dental University)
専門分野 幹細胞生物学、再生医学、皮膚病理学、老化生物学
略歴
1994年 滋賀医科大学医学部卒
1994年 京都大学医学部附属病院皮膚科研修医
2000年 京都大学大学院医学研究科博士課程修了
2000年 博士(医学)の学位取得(京都大学)
2000年 ハーバード大学ダナファーバー癌研究所研究員
2001年 日本学術振興会海外特別研究員
2003年 日本学術振興会特別研究員-PD
2004年 北海道大学創成科学研究機構特任助教授
2006年 金沢大学がん研究所教授
2009年 東京医科歯科大学難治疾患研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「色素幹細胞の同定、および維持制御と毛髪老化のメカニズムの解明」
(Identification of Melanocyte Stem Cells and Mechanisms for their Maintenance and Aging)
 西村栄美氏は、肌や毛の色の基となる色素幹細胞の同定に端を発し、幹細胞が維持される分子機構を明らかにするとともに、白髪、脱毛などの老化現象の理解に貢献するなど、幹細胞領域において優れた業績をあげている。
 同氏は、マウスの毛包内に黒髪のもととなる色素幹細胞を世界に先駆けて同定し、幹細胞の維持に幹細胞周囲の微小環境(ニッチ)が重要であることなど、幹細胞維持の分子機構の詳細を明らかにした。さらに、加齢などにより色素幹細胞の維持ができなくなると、色素を毛に供給することができず、白髪が生じることを明らかにした。
 同氏の業績は、個体の発生段階でなく、発生した後に組織の恒常性がどのように維持されているのか、という幹細胞維持の普遍的なメカニズムを明らかにした点においても、高く評価されている。老化現象を幹細胞の観点から明らかにしていくという独創的な西村氏の研究は、様々な関連分野において益々発展することが期待される。

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