日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_木下 賢吾
木下 賢吾
(キノシタ ケンゴ)
KINOSHITA Kengo



生年 1970年 出身地 大阪府
現職 東北大学大学院情報科学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Information Sciences, Tohoku University)
専門分野 バイオインフォマティクス
略歴
1994年 京都大学理学部卒
1996年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
1999年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了
1999年 博士(理学)の学位取得(京都大学)
1999年 科学技術振興事業団計算科学技術研究員
2000年 理化学研究所ゲノム科学総合研究センターリサーチアソシエイト
2001年 横浜市立大学大学院総合理学研究科助手
2004年 大阪大学蛋白質研究所産学官連携研究員客員助教授
2004年 東京大学医科学研究所助教授
2007年 東京大学医科学研究所准教授
2009年 東北大学大学院情報科学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「情報科学的アプローチによる機能未知遺伝子の機能予測法の開発」
(Prediction of Functions for the Genes with Unknown Functions Through Bioinformatics)
 ゲノムは生命の設計図であるとの観点から、様々な生物のゲノムが解読されてきている。解読されたゲノムに存在する遺伝子の半数以上が機能未知であることが知られている。生命の理解には、これら機能未知遺伝子の機能を明らかにする必要があるが、実験的に網羅することは非常に困難である。
 木下賢吾氏は、バイオインフォマティクスの立場から、機能未知遺伝子の機能予測という難題に一貫して取り組んできている。同氏は単に配列の相同性だけでなく、配列から予測される構造、さらには複合体形成の予測まで含めて、機能予測に成功している。配列の類似性のみに依存するのではなく、物理化学に基礎をおいたこのような取り組みは他に例を見ない独創的なものである。開発した予測法は、世界中の生命科学研究者に広く利用され高く評価されている。
 このように木下氏は、基礎生物学にも貢献できるバイオインフォマティクスの担い手として、今後の活躍が期待される。

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